湧出の利用と管理とは? わかりやすく解説

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湧出の利用と管理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 09:10 UTC 版)

湧水」の記事における「湧出の利用と管理」の解説

湧水地表水比べる安定した供給見込まれることから、古くから飲料洗濯農業などに広く利用され地域住民の生活生業深く結びついた存在である。 沖縄県のように河川水資源乏しい島々では、地域住民湧水を特に大切に利用管理してきた。また、開発途上国にあっても、上水道未整備地域安全なへのアクセス制限されている地域広範に残っているために、湧水井戸ならんで住民にとって大切な生活用水となっている。 湧水農業用水としての利用も広い範囲行われている。近年では低位にある河川など真水ポンプ用いて汲み上げて配水農業使用する場合が多い。しかし、高位湧き出る真水は、量さえ確保できれば高低差利用して容易に配水することができる。そのため、湧水古くから動力用いないで済む農業用水として利用されてきた。ただし、高所降った起源とする湧水は、そのままでは農業用水としては水温が低すぎる場合があり、この場合はわき出たをいったん池にためて水温上げるという工夫必要になることがあるこのように湧水伝統的に地域コミュニティ住民によって共有資源として利用管理されていた。しかし、上水道農業用水路の整備大規模な工業用水など地下水汲み上げ利用ともなって湧水の利用管理地域住民の手から離れつつあり、そのために住民参加しなくなった湧水水源荒廃危惧されている。こうした中で地域住民湧水の利用者、管理者として評価しようという草の根民活論が注目されている1985年に、当時の環境庁が選定した名水百選、および2008年選定平成の名水百選は、そのような現状をふまえ、地域暮らしにとけ込んだ水資源のうち「地域住民等による主体的かつ持続的な水環境保全活動が行われているもの」を顕彰する目的選定が行われ、選定対象大半湧水であった。 なお、湧水利用した給水システム江戸時代完成し現在に至るまでその維持活動活発に行われている地域名水百選の中では、宗祇水を代表とする岐阜県郡上市(旧八幡町)の水利システム轟水源利用した轟泉水道をもつ熊本県宇土市秋田県美郷町(旧六郷町)の六郷湧水群など)。滋賀県高島市針江区には弥生時代から存在しているといわれる湧水井戸融合させた川端(かばた)システムがある。 各所湧水水の持ち帰り行えるが、あまり大量持ち帰るのは勧められない湧水大半何の処理もされていない天然の物なので時間経過すると共に雑菌類が繁殖し飲用適さなくなるためである。よって汲んだ場合できるだけ早く使うのが望ましい。 湧水地は見た目にも美しいため、静岡県清水町柿田川湧水鹿児島県湧水町霧島山麓丸池湧水など、有名な場所も多い。

※この「湧出の利用と管理」の解説は、「湧水」の解説の一部です。
「湧出の利用と管理」を含む「湧水」の記事については、「湧水」の概要を参照ください。

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