湖上戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 23:45 UTC 版)
「プラッツバーグの戦い」の記事における「湖上戦」の解説
マクドノーは自分の艦隊が人でも武器でも劣っていることを知っていた。それでプラッツバーグ湾に引っ込んで時間を使って水夫を訓練した。その艦艇は船首と船尾の碇を降ろして停泊していた。9月11日、終にドーニーの艦隊がプラッツバーグ湾に到着し午前9時頃マクドノーの艦隊に対し砲撃を開始した。同時にイギリスの陸軍も砲撃を開始したが、プレボストは攻撃命令を掛けなかった。戦闘が始まった直後にドーニーが戦死し、マクドノーは砲弾の衝撃を受けてほんの暫くの間だが気を失った。イギリス艦隊の乗組員は経験が十分ではなく湾の中での風の扱いに苦しんでいた。2時間後、マクドノーの旗艦サラトガ (USS Saratoga) やイギリス艦隊の旗艦コンフィアンス (HMS Confiance) を含め、両艦隊とも損傷を受けていない艦船はないくらいであった。 マクドノーは船首の碇を切り、船尾の碇を使ってサラトガを旋回させるように命令した。このことで、マクドノーの艦隊は損傷を受けていない艦船の船腹を向けて、新しい大砲を使い、酷く損傷したイギリスの艦船に向き合わせることになった。マクドノーは自ら大砲の指揮を執り、未使用で未損傷の左舷の大砲を発砲させた。新たな砲火が凄まじかったのでコンフィアンスは反撃することができず、すぐに旗を降ろした。サラトガに乗り移ってきたイギリス軍の士官はイギリス艦船のほとんどが航行不能か沈没した事態を受けて、マクドノーに降伏の意志を伝えた。マクドノーはイギリス士官の姿を見て答えた「紳士諸君、刀を鞘に収めよ。そうするだけの価値がある。」
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