混合動力機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 07:18 UTC 版)
「第1世代ジェット戦闘機」の記事における「混合動力機」の解説
初期のエンジンは技術的限界により圧縮比が低く燃費が悪かったため、燃費の良いレシプロエンジンないしターボプロップエンジンと混合動力にして補う事が考案された。しかしジェットエンジンは高速域になれば効率が向上する性質があるのに対し、プロペラ機はプロペラの速度が音速に近づいたあたりから効率が低下するため、混合動力機は矛盾を抱えた性格の機体でもあった。そのためジェット戦闘機の急速な性能向上に混合動力機の性能ではついていく事ができず、ほとんどが実用化されなかった。 結局の所はジェット戦闘機の航続能力の延伸は燃料搭載量の増大や空中給油、そしてジェットエンジンの設計製造技術の発展による燃費の漸進的向上によってなされる事となる。 ジェットエンジンの燃費の大幅な改善はターボファンエンジンの実用化によって達成されるが、それは戦闘機においては第3世代ジェット戦闘機以降である。 ドイツ国 Do435 レシプロ+ジェット ドルニエDo335の後部エンジンをHe011ターボジェットエンジンに換装したもの。計画のみ アメリカ合衆国 XF15C レシプロ+ジェット 試作のみ FR ファイアボール レシプロ+ジェット XF2R ダークシャーク ターボプロップ+ジェット 試作のみ XP-81 ターボプロップ+ジェット 試作のみ ソビエト連邦 MiG-13 レシプロ+モータージェット Su-5 レシプロ+モータージェット 試作のみ Su-7 レシプロ+ロケット 試作のみ
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