アブロ 720
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アブロ 720(Avro 720)はイギリスのアブロ社で開発されていた迎撃戦闘機(要撃機)。1956年に開発中止となり、実機は制作されていない。
概要
1950年代に入り、イギリス空軍は高性能の迎撃戦闘機を求めていた。当時のジェットエンジンは非力な面があり、十分な高空・高速性能を得るためにロケット動力機に関心が向けられていた。イギリス空軍は1952年に作戦要求301(OR.301)を出し、ロケット動力も有する迎撃機の開発を求めた。これによりアブロ 720とサンダース・ロー SR.53の2機種の開発が開始されることとなった。
アブロ 720はジェットエンジンとロケットエンジンの混合動力機であり、デルタ翼を有していた。ロケットエンジンは胴体上部を占め、ノズルは機体末尾にある。液体燃料ロケットエンジンであり、酸化剤に液体酸素、燃料にケロシンを用いるものであった。ターボジェットエンジンは機体下部にあり、インテイクも機首下部に持つ。エンジンを胴体内に上下に装備しているため、胴体は縦長の断面であった。垂直尾翼も三角の形状であった。武装は空対空ミサイル2発が搭載予定となっていた。
サンダース・ロー SR.53は開発が継続されたものの、アブロ 720は1956年にモックアップ段階で開発中止となった。
要目(計画値)
出典:The British Fighter since 1912[1]
- 諸元
- 乗員:1名
- 全長:12.88 m(42 ft 3 in)
- 翼幅:8.319 m(27 ft 3.5 in)
- 翼面積:15.4 m2(166 ft2)
- 空虚重量:3,543 kg(7,812 lb)
- 最大離陸重量:7,972 kg(17,575 lb)
- 動力:
- アームストロング・シドレー スクリーマー 液体燃料ロケットエンジン × 1
- 推力:36.0 kN(8,000 lb)
- アームストロング・シドレー ヴァイパー ASV.8 ターボジェットエンジン × 1
- 推力:7.8 kN(1,750 lbf)
- アームストロング・シドレー スクリーマー 液体燃料ロケットエンジン × 1
- 性能
- 最大速度:2,124 km/h(マッハ2.0; 1,320 mph; 1,147 kn)、高度12,200 m(40,000 ft)時
- 実用上昇限度:18,288 m(60,000 ft)
- 武装
脚注
- ^ Mason, Francis K. The British Fighter since 1912. Annapolis, Maryland, USA:Naval Institute Press, 1992. ISBN 1-55750-082-7, p. 400.
参考文献
- 『大戦後のアメリカ・イギリス軍試作・計画機(3) イギリスその他の国々』デルタ出版 2001年9月発行
「アブロ 720」の例文・使い方・用例・文例
- フェアブロー
- バーベナに似た花を持つ北米西部とメキシコ産のアブローニア属の各種の植物の総称
- アブロニア属エリプティカよりも背が高く、夜咲きの花を有する
- 攻撃者たちのリーダーであるクラール(イドリス・エルバ)とその部下たちが,古代兵器のアブロナスを探すため,エンタープライズ号に乗り込んでくる。
- 紀元前720年ごろアッシリアで監禁状態で強制送還されたイスラエルの10の種族(ユダとベンジャミンの種族だけが残っている)
- 英国のジェニー紡績機の発明者(1720年−1778年)
- 彼らは約2億7200万円を支払った。
- リストに記載された芸術品の時価総額はおよそ6億ドル(約720億円)になる。
- アジアクロスカントリーラリーのコースの長さは2720キロ,ダカールラリーのコースは9043キロある。
- 日本では,およそ720万人がこの映画を見に行った。
- かに星雲は地球から約7200光年離れたところにある。
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