死去とその後の刊行物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 05:53 UTC 版)
「ハービー・ピーカー」の記事における「死去とその後の刊行物」の解説
2010年7月12日、午後一時を回ったころ、オハイオ州クリーブランド・ハイツの自宅でピーカーが死亡しているのが妻ブラブナーによって発見された。死因はすぐには明らかにならなかったが、10月になってカヤホガ郡検視局が過失による抗うつ剤フルオキセチンとブプロピオンの過剰摂取だと判断を下した。ピーカーは3度目のガン宣告を受けており、治療が始まるところだった。ブラブナーによると、ピーカーは前立腺ガンのほか、気管支喘息、高血圧、抑うつに苦しんでいた。墓石には生前の発言が墓碑銘として刻まれた。"Life is about women, gigs, an' bein' creative."(人生で大事なのは、女、ギグ、それとクリエイティブであることだ。) その後も遺された作品の刊行は続いている。『ハービー・ピーカーズ・クリーブランド』("Harvey Pekar's Cleveland"、トップシェルフ(英語版)社、2012年)はピーカーの死亡時にジョセフ・レムナントによって作画作業が進められていたものである。 ジョイス・ブラブナーとの共作『The Big Book Of Marriage』および『Harvey and Joyce Plumb the Depths of Depression』、またピーカー・プロジェクトの下で発表されたウェブコミックス作品にも出版計画がある。さらにピーカーは生前、アーティストのサマー・マクリントンとともに、アメリカ人のマルクス主義者ルイス・プロイェクト(Louis Proyect)についての本を完成させていた。同書はプロイェクトが運営するブログと同じ『ザ・アンリペンタント・マルクシスト』という仮題を与えられていた。制作作業は2008年に始まっており、ランダムハウス社から刊行される予定であったが、ブラブナーがプロイェクトとの間に諍いを起こし、同書の出版を取り下げると宣告した。2014年4月現在、これらの四冊の本は未だに世に出ていない。 2010年12月、ピーカーの遺稿「ハービー・ピーカー・ミーツ・ザ・シング」がマーベル・コミックのアンソロジー『ストレンジ・テールス II(英語版)』に収録された。同作でピーカーはスーパーヒーローのザ・シングと会話を交わす。作画はタイ・テンプルトン(英語版)が担当した。 2012年10月、クリーブランドハイツ-ユニバーシティハイツ図書館にピーカーの彫像が建立された。ピーカーはこの図書館にほぼ毎日通っていたという。
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