正道官衙遺跡とは? わかりやすく解説

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正道官衙遺跡

名称: 正道官衙遺跡
ふりがな しょうどうかんがいせき
種別 史跡
種別2:
都道府県 京都府
市区町村 城陽市寺田
管理団体
指定年月日 1974.09.12(昭和49.09.12)
指定基準 史2
特別指定年月日
追加指定年月日 平成18.07.28
解説文: S49-5-134正道官衙遺跡.txt: 南山城木津川東岸丘陵末端にある遺跡昭和48年発掘調査によって、掘立柱建物からなる一群建物が、南を築地限られた区画にあることが判明した。これらの遺構は、その規模構造からみて、久世郡衙の中枢部分推定する説が提起されている。
 なお、この一群遺構のほかに、7世紀前半中心とした時期竪穴式住居跡等の遺構重複して発見されている。

正道官衙遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 08:35 UTC 版)

正道官衙遺跡
掘立柱建物群跡(復元)
副屋(左)と庁屋(右)
種類 古墳群集落郡衙
所在地 京都府城陽市寺田正道
座標 北緯34度51分37.35秒 東経135度47分3.26秒 / 北緯34.8603750度 東経135.7842389度 / 34.8603750; 135.7842389座標: 北緯34度51分37.35秒 東経135度47分3.26秒 / 北緯34.8603750度 東経135.7842389度 / 34.8603750; 135.7842389

正道官衙遺跡(しょうどうかんがいせき)は、京都府城陽市寺田正道にある大規模な複合遺跡。国の史跡に指定されている[1]。標高40メートルから50メートルの南向きの台地上にある。

歴史

築地塀および南門(中央奥)
手前右は庁屋側(いずれも復元)

1965年昭和40年)、台地西端の池畔で片や土器片が見つかり、古代寺院があったと推定され、当初は地名をとって「正道廃寺跡」と名付けられた。1973年(昭和48年)2月からの大規模な発掘調査で寺院跡とみるより奈良時代郡衙(役所)中心部分と推定される掘立柱建物群跡が見つかり、1974年(昭和49年)には「正道遺跡」(しょうどういせき)と改名された。その後、付近では部分的な発掘調査を続けた結果、遺跡西側にも建物群跡のあることが分かっている。

この遺跡は、5世紀の小規模な古墳と、6世紀後半から7世紀にかけての集落遺構、そして7世紀以降の整然と配置された大型の掘立柱建物群からなる官衙遺構などが重なりあう複合遺跡となっている。特に、官衙遺構は、歴史・地理的背景や出土遺物などから、奈良時代の山城国久世郡の郡衙中心部であると推定される。1974年(昭和49年)9月12日に城陽市では最初に国の史跡に指定され、翌年3月に史跡地全体の約10,850平方メートルが公有化された。

この遺跡は、発掘調査後、埋め戻されて長い間広場になっていた。その後、遺跡の保存と活用を図りながら、積極的にまちづくりに生かしていこうという機運が高まり、1989年平成元年)2月に文化庁の指導を得てこの遺跡を含む城陽市内全5か所の史跡整備構想が策定された。そして、翌年にはこの官衙遺跡の整備基本計画が作られ、1991年(平成3年)10月から整備工事が着工され、1992年(平成4年)11月に工事が完成し、史跡公園として遺構の一部が復元され芝生万葉植物を配した広場として整備されている。

所在地

京都府城陽市寺田正道(久津川古墳群の範囲内に相当する)

アクセス

脚注

関連項目



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