歌舞伎小道具製作とは? わかりやすく解説

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歌舞伎(かぶき)小道具(こどうぐ)製作(せいさく)

名称
歌舞伎小道具製作

区分
選定保存技術

保存団体
歌舞伎小道具製作技術保存会

所在地
東京都台東区浅草6-2-6
藤浪小道具株式会社

解説
歌舞伎小道具は,煙管(きせる)や刀など俳優扮装一部となるもの,家具調度品など装置一部となるもの,乗り物食べ物一般などの自然現象など,非常に広範囲であり,各場面雰囲気作り上げる。これらは舞台で使用考慮して軽く使いやすく,本物らしく製作されるまた,実物とは違った構造寸法のものも多く,その製作には独自の技術歌舞伎対する深い理解要求される


歌舞伎小道具製作

主名称: 歌舞伎小道具製作
ふりがな かぶきこどうぐせいさく
認定区分 団体
種別 芸能
選定年月日 1996.05.10(平成8.05.10)
解除年月日
解説文:  歌舞伎小道具とは、歌舞伎舞台で使用される家具・調度の類や登場人物身につける所持品さらには駕篭【かご】・輿【こし】等の乗り物食べ物一般雪・雲等の自然現象、骨や切られ手足等の人体一部など、大道具おおどうぐ】・衣装いしよう】を除いた広範囲なものを指し重要無形文化財歌舞伎の上演に欠くことのできないのである
 一般に演劇小道具は、茶碗どのように現在も使用されている実物使用できるものもあるが、鎧【よろい】や刀のように一般的な生活では使用されなくなったものも多くこのような品物については、新たに製作して舞台で使用することになる。特に歌舞伎では、全体的な様式美追求されてきたために、本物こだわらずそれぞれの演目登場人物合わせたさまざまな約束事したがい特別に工夫され小道具類が使用されている。劇的な効果高めるために、実物より一回り大きく作られたり、さらに軽くて丈夫に、あるいは取り扱い思い通りにできて、かつ危険がないようにするなどの目に見えない細工仕掛けがあり、また反面演技者におよぼす心理的影響から、観客には見えない部分にまで本格的な細工施し本物らしさを追求する部分もある。そのため歌舞伎小道具製作者は、本物作り得る知識技術加えて役者小道具方こどうぐかた】(劇場での小道具担当者)からのさまざまな要求にこたえる高度な技術歌舞伎対する深い理解要求される
 今日これらの歌舞伎小道具の製作に携わる技術者きわめて希少であり、そのうえ若年後継者払底しており、その保存継承を図ることが急がれている。
選定保存技術(団体)のほかの用語一覧
美術工芸品:  木造彫刻修理  装こう修理技術
芸能:  歌舞伎大道具  歌舞伎小道具製作  歌舞伎衣裳製作修理  組踊道具・衣裳製作修理  邦楽器原糸製造


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