横浜F・マリノス対市立船橋高校
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「第83回天皇杯全日本サッカー選手権大会」の記事における「横浜F・マリノス対市立船橋高校」の解説
J1勢が登場する3回戦の中で最も注目を集めたのが、この年のJ1王者・横浜F・マリノスと高円宮杯全日本ユース(U-18)優勝で出場資格を得た市立船橋高校の対戦であった。高円宮杯王者とは言え、ユース(高校生)チームが社会人クラブ(ザスパ草津)と大学生(阪南大学)相手に勝ち抜いての3回戦進出だけでも快挙と言えたが、さすがにJ1の壁は厚いと予想され、実際試合の立ち上がりで横浜FMに2点を奪われ、一方的な展開となると思われた。 ところが、横浜FMの拙攻にも助けられたが市立船橋はさらなる失点を許さず、逆にカウンターで横浜FMゴール前まで迫るシーンを作り出す。すると69分、フリーキックを得た市立船橋はMF鈴木修人のキックを横浜FMのGK下川健一がキャッチし損なったところに詰めたDF増嶋竜也が蹴り込んで1点を返し、さらには試合終了間際、FWカレン・ロバートのドリブル突破からラストパスを受けたFW田中恒太がゴールを決め同点に追いつく。ところが後半終了間際、市立船橋DF増嶋竜也がこの日2枚目のイエローカードを受け退場処分となる。 試合は延長戦に突入するが、1人少なくなった市立船橋はVゴール方式の延長戦でも必死のディフェンスで横浜FMの得点を許さず、ついにPK戦にまで持ち込む。PK戦では2本を止められた市立船橋に対し、4人がきっちり決めた横浜FMが勝ち進んだものの、J1のチャンピオンチームを後1歩まで追い込んだ市立船橋の選手達は大いに称賛された。なお、この時出場した市立船橋高校のメンバーのうち7人までが後にJリーガーとなっている。 この試合は当時NHK BS1で生中継されたほか、J SPORTSが2020年に放送したリバイバル番組『天皇杯 JFA 全日本選手権クラシックス』の第1回放送で取り上げ、この試合に出場した波戸康広とカレン・ロバートが解説を行って放送された。 横浜F・マリノス v 市立船橋高校 2003年12月14日13:04 横浜F・マリノス 2 - 2 (延長)市立船橋高校 安永聡太郎 4分 河合竜二 6分 増嶋竜也 69分田中恒太 84分 三ツ沢公園球技場観客数: 7,887人主審: 北村央春 PK戦 那須大亮 ドゥトラ 河合竜二 佐藤一樹 4 – 1 鈴木修人 中村健太 渡辺広大 横浜F・マリノス GK 下川健一 DF 波戸康広 DF ドゥトラ DF 那須大亮 DF 河合竜二 MF 上野良治 MF 佐藤由紀彦 93分 MF 遠藤彰弘 113分 MF 大橋正博 FW 清水範久 74分 FW 安永聡太郎 サブメンバー MF 本橋卓巳 74分 MF 佐藤一樹 93分 MF 金子勇樹 113分 監督 岡田武史 市立船橋高校 GK 佐藤優也 DF 石井秀典 DF 増嶋竜也 DF 渡辺広大 DF 中村健太 MF 鈴木修人 MF 根本茂洋 MF 米田拓巨 39分 FW 高橋昌大 75分 FW カレン・ロバート 101分 FW 田中恒太 サブメンバー DF 寺田雅俊 39分 FW 壽透 75分 FW 榎本健太郎 101分 監督 石渡靖之
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