佐藤一樹とは? わかりやすく解説

佐藤一樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/28 14:58 UTC 版)

佐藤 一樹
名前
カタカナ サトウ カズキ
ラテン文字 SATO Kazuki
基本情報
国籍 日本
生年月日 (1974-06-27) 1974年6月27日(50歳)
出身地 群馬県高崎市[1]
身長 170cm[2]
体重 63kg[2]
選手情報
ポジション MF[2] / DF
利き足 右足
ユース
1990-1992 前橋商業高校
1993-1996 筑波大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1997-1998 横浜フリューゲルス 22 (3)
1999 横浜F・マリノス 13 (3)
2000 京都パープルサンガ 13 (0)
2001 大分トリニータ 16 (1)
2002-2003 横浜F・マリノス 8 (0)
2004 サンフレッチェ広島 3 (0)
2005 横浜FC 26 (0)
通算 101 (7)
代表歴
1992  日本ユース
監督歴
2014-2018 FC東京U-18
2022.10 - ONODERA FC
獲得メダル
ユニバーシアード
1995 福岡 サッカー
1. 国内リーグ戦に限る。2007年10月6日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

佐藤 一樹(さとう かずき、1974年6月27日 - )は、群馬県高崎市出身の元プロサッカー選手、指導者(JFA 公認S級コーチ)。現役時代は主に右アウトサイドを務めた。

来歴

選手時代

1990年群馬県立前橋商業高等学校に入学しサッカー部へ入部。在学中に日本ユース代表としてAFCユース選手権に出場。同期には麻生浩志がいた。1993年筑波大学に進学。1995年には同期の興津大三吉成浩司と共にユニバーシアードに出場し[3]、優勝に貢献。厳しかった高校時代にメンタルの強さを、自由が多かった大学時代に自分で考えることの大切さを身に着けたと述懐する[4]

1997年横浜フリューゲルスに入団し、同年8月の鹿島戦でJリーグデビューを飾った。さらに翌1998年に監督に就いたカルロス・レシャックの下でチャンスを得て[5]、右ウイングとしてプレー。同年の開幕戦「横浜ダービー」でJリーグ初得点を記録した。この試合は横浜国際総合競技場でのJリーグ公式戦初開催であり、佐藤の得点がVゴールとなって横浜Fが勝利した[6]

1999年、横浜F消滅に伴って横浜F・マリノスに加入し右SB右WBとしてプレー。同年4月24日の鹿島戦でJリーグ通算5500ゴール目となる得点を記録した。その後は2000年京都パープルサンガ2001年大分トリニータ2002年に横浜F・マリノス、2004年サンフレッチェ広島とJリーグクラブを渡り歩いた。2005年横浜FCへ移籍し[7]、同年シーズン終了後現役を引退した。

指導者時代

2006年、大学の先輩で横浜F在籍時のチームメートでもある森山佳郎から声が掛かり[5][4]、森山が監督を務める広島ユースのコーチに就いた[8][9]2009年からはトレセンコーチを歴任し、2011年にはS級ライセンスを取得[10]

2012年FC東京U-18のコーチに就任[11]2014年に同チーム監督へと昇格し[5]同年のクラブユース選手権では準優勝。Jユースカップ3位。選手の自主自立を促す指導を続け[4][12]、12月には参入戦を制して2011年以来となるプレミアリーグ復帰を果たした。

2015年、プレミアリーグEAST5位。Jユースカップ3位。

2016年は新設されたU-23チームのコーチを兼務[13]。U-23の試合の度にU-18の主力選手が駆り出され難しい選手起用を強いられたが[12]、チームの機能性と一体感を維持し[14]同年のクラブユース選手権では優勝。この年、飛び級でU-18に昇格した中学3年生の久保建英が同年トップ登録[15]されるなど、個の育成に焦点を当てつつチームマネージメントに手腕を発揮。Jユースカップでもタイトルを掴んだ。

2017年、クラブユース選手権優勝。高円宮杯U-18プレミアリーグEASTで初優勝。WEST1位と争うチャンピオンシップも制し、クラブに初のタイトルをもたらした。選手と共に戦う闘将だが、知的な戦術家であり[16]、緻密な指導力をもとに数多くの実績を残した。

2018年12月、京都サンガF.C.のコーチに就任すると発表された[17]

2021年、V・ファーレン長崎のヘッドコーチに就任[18]。2022年6月12日、監督交代による体制変更に伴い、辞任が発表された[19]

2022年10月、横浜FCのチーム統括本部チーム強化兼ONODERA FC(神奈川県社会人サッカー2部リーグ)監督の就任。[20]

所属クラブ

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
1995 筑波大 - - - 1 0 1 0
1996 - - 2 0 2 0
1997 横浜F 25 J 3 0 0 0 4 1 7 1
1998 2 19 3 4 0 0 0 23 3
1999 横浜FM 14 J1 13 3 2 0 1 0 16 1
2000 京都 7 13 0 6 1 0 0 19 1
2001 大分 5 J2 16 1 4 2 1 0 21 3
2002 横浜FM 12 J1 1 0 1 0 0 0 2 0
2003 17 7 0 1 0 1 0 9 0
2004 広島 14 3 0 1 0 0 0 4 0
2005 横浜FC 13 J2 26 0 - 0 0 26 0
通算 日本 J1 59 6 15 1 6 1 80 8
日本 J2 42 1 4 2 1 0 47 3
日本 - - 3 0 3 0
総通算 101 7 19 3 10 1 130 11

代表歴

指導歴

  • 2006年 - 2011年 サンフレッチェ広島F.C
    • 2006年 - 2008年 ユース コーチ
    • 2009年 - 2011年 強化部
  • 2012年 - 2018年 FC東京
    • 2012年 - 2013年 U-18 コーチ
    • 2014年 - 2018年 U-18 監督
    • 2016年[13] - 2018年 FC東京U-23 コーチ (兼務)
  • 2019年 - 2020年 京都サンガF.C.
    • 2019年 コーチ
    • 2020年 ヘッドコーチ
  • 2021年 - 2022年6月 V・ファーレン長崎 ヘッドコーチ
  • 2022年10月 - 横浜FC
    • 2022年10月 - チーム統括本部チーム強化兼ONODERA FC監督

監督成績

年度 クラブ 所属 リーグ戦 カップ戦
順位 勝点 試合 クラブユース
選手権U-18
Jユース
カップ
2014 FC東京U18 プリンスリーグ関東 2位 31 18 9 4 5 準優勝 3位
2015 プレミアリーグEAST 5位 26 18 7 5 6 ベスト16 3位
2016 2位 32 18 9 5 4 優勝 優勝
2017 1位 37 18 12 3 3 優勝 ベスト8
2018 9位 19 18 4 7 7 ベスト16 3回戦
総通算 - - 90 41 24 25 - -

タイトル

監督

FC東京U-18

脚注

  1. ^ 広島サッカー向上委員会 中国放送
  2. ^ a b c d e 登録選手一覧表”. 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月12日閲覧。 Jリーグ (2005年12月9日)
  3. ^ 選手名簿 サッカー代表チーム ユニバーシアード
  4. ^ a b c FC東京U-18監督 佐藤一樹インタビュー「自立した選手に」 サッカーキング (2015年7月5日)
  5. ^ a b c 三田アナと前田さんのここだけの話「FC東京U-18・佐藤一樹監督に聞く (上)」 サッカーキング (2014年2月4日)
  6. ^ 公式記録 1998Jリーグ 1stステージ 第1節第1日 Jリーグ (1998年3月21日)
  7. ^ 佐藤一樹選手の移籍について”. 2005年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月24日閲覧。 サンフレッチェ広島 (2005年1月13日)
  8. ^ a b c 佐藤一樹氏がサンフレッチェ広島下部組織(ユースチーム)コーチに就任”. 2006年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月12日閲覧。 横浜FC (2006年2月3日)
  9. ^ 佐藤 一樹氏 サンフレッチェ広島下部組織(ユースチーム)コーチ就任のご案内 サンフレッチェ広島F.C (2006年5月26日)
  10. ^ 2011年度 第2回理事会 協議事項 (PDF) 日本サッカー協会 (2011年5月12日)
  11. ^ FC東京育成部スタッフ決定のお知らせ FC東京 (2012年2月1日)
  12. ^ a b 「ドロンパが座っていても勝てるチームに」クラブユース日本一を勝ち取ったFC東京U-18が育む自立心 (1/2) サッカーダイジェスト (2016年8月5日)
  13. ^ a b 登録役員追加・変更・抹消のお知らせ Jリーグ (2016年2月26日)
  14. ^ 「ドロンパが座っていても勝てるチームに」クラブユース日本一を勝ち取ったFC東京U-18が育む自立心 (2/2) サッカーダイジェスト (2016年8月5日)
  15. ^ FC東京U-18所属2選手トップチーム登録(2種)のお知らせ FC東京 (2016年9月16日)
  16. ^ 想いと戦術の両面を大事にした“カズ東京”が示す“勝ち方”Tokyo wasshoi PREMIUM(2017年12月19日)
  17. ^ 佐藤一樹氏 コーチ就任のお知らせ』(プレスリリース)京都サンガF.C.、2018年12月28日https://www.sanga-fc.jp/news/p/13659/2018年12月29日閲覧 
  18. ^ 佐藤 一樹氏 トップチームヘッドコーチ就任のお知らせ』(プレスリリース)V・ファーレン長崎、2021年1月8日https://www.v-varen.com/news/131296.html2021年1月9日閲覧 
  19. ^ トップチームスタッフ体制変更のお知らせ』(プレスリリース)V・ファーレン長崎、2022年6月12日https://www.v-varen.com/news/164217.html2022年6月13日閲覧 
  20. ^ (プレスリリース)横浜FC、2022年10月28日。https://www.yokohamafc.com/2022/10/28/1100-sato/title=佐藤一樹氏 横浜FCチーム統括本部チーム強化 兼 ONODERA FC監督就任のお知らせ。2022年10月28日閲覧 

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

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日本のサッカー指導者 眞中幹夫  西原拓己  佐藤一樹  菊川凱夫  田坂和昭
サンフレッチェ広島の選手 遊佐克美  ミゲル・シモン  佐藤一樹  三浦和俊  西嶋弘之
大分トリニータの選手 崔大植  小山健二  佐藤一樹  瀬戸春樹  若松大樹
横浜FCの選手 ルディ・バタ  眞中幹夫  佐藤一樹  武岡優斗  関憲太郎
京都パープルサンガの選手 加藤大志  レジリオ・シモンズ  佐藤一樹  金徒均  佐藤尽
横浜F・マリノスの選手 マルコス・ゴメス・デ・アラウージョ  小原章吾  佐藤一樹  金子勇樹  レアンドロ・ビラス・ボアス・シミオニ
横浜フリューゲルスの選手 井上雄幾  反町康治  佐藤一樹  ロドリゴ・バタタ  瀬戸春樹

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