横浜方面乗り入れ構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 14:11 UTC 版)
「レッドアロー」の記事における「横浜方面乗り入れ構想」の解説
西武鉄道が通勤用車両を使用して「Fライナー」などの一般列車の相互直通運転を行っている東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線に西武有楽町線経由で特急車両を通し、横浜方面へレッドアローを運行する構想がある。 2009年にネコ・パブリッシングより発行された子供向けの鉄道書籍「西武だいすき」P19での子供からの質問に応答する記事の中において、当時西武鉄道の社長であった後藤高志は「将来、西武池袋線方面から東京メトロ副都心線を経由して東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線の横浜、元町・中華街方面に直通する有料特急を走らせたい」と、レッドアローの今後の他社線直通を実施したいとの意向を回答した。 2014年3月17日付の朝日新聞では、横浜方面から飯能・秩父方面への観光需要の喚起を目的として、レッドアローの元町・中華街駅への乗り入れの検討を始めることが発表された。 乗り入れ先となる事業者のうち、東京メトロでは千代田線で有料特急を運転しているが、東急と横浜高速鉄道は有料特急を設定しておらず、特急料金の制度もないため、料金制度を改訂する必要が生じる。 その後、2016年にデュアルシートを装備した通勤形車両の40000系を使用した有料の座席指定列車「S-TRAIN」が、2017年3月25日より東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線に乗り入れている。 車両面では地下鉄対応車両でないと走行できない区間が含まれるが、10000系は地下鉄対応車両になっていない一方で、2019年に登場した001系は、正面の非常用貫通扉装備やホームドア対応など東京メトロ・東急・横浜高速鉄道への直通対応準備工事がされている。これらの特急形車両には列車便所が装備されているが、東急では2017年に前述のS-TRAINを新規に設定した際に、元住吉検車区に列車便所用のし尿処理施設を新設しているものの、横浜高速鉄道で計画されている元町・中華街駅構内の留置線ではそれを設置する計画がなく、東京メトロ側でも和光検車区(副都心線)および新木場車両基地(有楽町線)にもその設備がないため、し尿処理の問題もある。[独自研究?] なお、有料特急列車を設定していない他社線にそれを乗り入れる構想のある大手私鉄は、他にも近畿日本鉄道が同社の特急の阪神・山陽電気鉄道および大阪市高速電気軌道中央線への、京成電鉄のスカイライナーの都営地下鉄浅草線・京急への乗り入れ構想がそれぞれ存在する。
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