核施設とは? わかりやすく解説

核施設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 01:28 UTC 版)

ナタンズ」の記事における「核施設」の解説

町の北北西30km地点にはナタンズ核施設置かれ主要な高速道路近く位置している。ナタンズ核施設は現在19,000基を超える遠心分離機稼動するイラン中央のウラン濃縮施設であり、半数近く遠心分離機によって六フッ化ウラン供給されていると一般に認められている。 2002年8月イラン国民抵抗評議会によってナタンズ核燃料製造施設の建設秘密裏進められていることが明らかにされ、イラン政府原子力関連施設の建設事実であることを認め平和的目標のために建設したものだと主張した。翌2003年2月国際原子力機関IAEA)にナタンズウラン濃縮施設正式に申告しIAEAによる施設検証活動開始された。ヨーロッパ諸国との交渉経て2004年7月ナタンズ核施設でのウランの濃縮停止された。しかし、2006年イラン政府ウランの濃縮再開発表した2007年1月イラン政府ナタンズ核施設での3,000基の遠心分離機設置作業開始したことを明らかにした。 2013年1月イラン原子力庁長官のフェレイドゥーン・アッバースィー=ダヴァーニー(ペルシア語版、英語版)から「ナタンズでは5%の濃縮ウラン製造続けており、ナタンズとフォルドウでわが国需要満たすだけの20%濃縮ウラン製造続ける」という旨の声明出された。2013年11月イラン政府P5+1英語版)の間に成立した共同行動包括計画合意一環としてIAEAによる日常的なナタンズ核施設検査承認される2015年7月イラン政府EU3+3(アメリカ、イギリスフランスドイツロシア中国)と包括的共同作業計画合意しナタンズ遠心分離機規模ウラン濃縮度などに制限課された。 2020年現在ナタンズではウラン濃縮工場建設続いている。同年7月、この建設現場何者かにより仕掛けられ爆発物により火災発生したが、被害者はなく放射性物質漏出確認されていない報道機関イスラエル破壊工作可能性指摘した2021年4月10日イランナタンズの核施設で、ウラン濃縮用の改良型遠心分離機稼働開始した発表。これは2015年合意逸脱する行為となった。しかし直後同月11日イランは核施設がテロ攻撃遭ったことを発表詳細な事実公表されなかったが、電源供給システム爆破され長期間にわたり機器使用不能になったものと見られている。

※この「核施設」の解説は、「ナタンズ」の解説の一部です。
「核施設」を含む「ナタンズ」の記事については、「ナタンズ」の概要を参照ください。

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