林 述斎とは? わかりやすく解説

はやし‐じゅっさい【林述斎】

読み方:はやしじゅっさい

[1768〜1841]江戸後期儒学者。名は衡(たいら)。字(あざな)は徳詮。号、蕉軒。美濃岩村藩松平乗蘊の子幕府の命により、血統絶えた林家相続し林家中興の祖称される幕府教学行政尽力した。「徳川実紀」を編纂。著「蕉軒雑録」など。


はやしじゅっさい 【林述斎】


林述斎

読み方はやし じゅっさい

江戸後期儒者江戸生。美濃岩村藩主・松平乗蘊の三男。名ははじめ乗衡、のち衡、字は叔紞・公鑑・徳詮。幼名は熊別号は蕉軒・蕉隠・天瀑等。通称大内記渋井太室等に学ぶ。林信敬の養嗣となり、大学頭となる。寛政の改革において林家聖堂学舎幕府直轄学問所昌平黌)とし、柴野栗山古賀精里らと教育行政尽力した。また朝鮮通信使応接の儀を定めた。『佚存叢書』『徳川実紀』『寛政重修諸家譜』等多数編纂事業推進林家中興の祖となる。天保12年(1841)歿、74才。

林述斎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 19:07 UTC 版)

林 述斎(はやし じゅっさい、明和5年6月23日1768年8月5日[1]) - 天保12年7月14日1841年8月30日[1])は、江戸時代後期の儒学者林家8代で林家中興の祖。父は美濃国岩村藩主・松平乗薀、祖父は享保の改革を推進した老中松平乗邑は初め(松平乗衡(のりひら)、後に((たいら)[1]。字は熊蔵・叔紞・徳詮[1]。号は述斎・蕉軒・蕉隠など[1]。晩年は大内記と称す。


注釈

  1. ^ 松浦静山甲子夜話

    寛政に白川侯首輔の権勢、人々恐怖して、殿中にて噂言ふ人も無りし頃の事とぞ。稠人(ちゅうじん)広坐の中にて伊州(旗本曾我伊賀守助簉)申けるは、白川を人を識るの鑑ありと云へど、拙者は左は不存候。林大学は〔述斎なり〕 御使ひ場のあるべき男なり。夫を見出したりとて、儒者にしたるは、さりとは目の無き事なりと云て、大に笑ふ。満坐の人白らけて、答ふるもの無し。伊州は実に林氏の知己と云べし。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 日本古典文学大辞典編集委員会『日本古典文学大辞典第5巻』岩波書店、1984年10月、124-125頁。 
  2. ^ a b c d e f g 揖斐 高寛政異学の禁と学制改革 ─老中松平定信から大学頭林述斎へ─」『日本學士院紀要』第77巻第3号、日本学士院、2023年5月12日、179-219頁、CRID 1390296066525918336doi:10.2183/tja.77.3_179 
  3. ^ 田尻佐 編『贈位諸賢伝 増補版 上』(近藤出版社、1975年)特旨贈位年表 p.35
  4. ^ 師弟関係図 (PDF) (小林松篁)


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林 述斎(はやし じゅっさい)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 14:31 UTC 版)

妻は、くノ一」の記事における「林 述斎(はやし じゅっさい)」の解説

大学頭だいがくのかみ)を務め儒学者。静山とは個人的に親しくしており、『甲子夜話』愛読者でもある。

※この「林 述斎(はやし じゅっさい)」の解説は、「妻は、くノ一」の解説の一部です。
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