本事件についての審理とは? わかりやすく解説

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本事件についての審理(裁判員裁判)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 10:15 UTC 版)

大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件」の記事における「本事件についての審理(裁判員裁判)」の解説

大阪地裁堺支部畑山裁判長)で、2013年5月20日強盗殺人罪などについての初公判開かれた冒頭陳述で、検察側は「Sは、遺体見つかったガレージ管理しており、犯行直後には夫婦の高級腕時計質入れした」などの状況証拠挙げ、「犯人はSで間違いない」と主張した続いて弁護側は冒頭陳述で、「真犯人は、Sとは別人2人の男と思われる」と主張した上で事件後、大阪府警採取した血痕などを、鑑定せずに紛失し取り調べ時に警察官がSを怒鳴りつけるなど、違法な捜査が行われていたとして、公訴棄却求めた罪状認否で、被告人Sは「夫婦殺害など絶対にやっていない」と述べ起訴事実否認し無罪主張した2013年6月5日開かれた公判で、被害者参加制度利用して被害者息子・娘が、それぞれ意見陳述した。2人は、両親への思い涙ながらに語り、Sに死刑適用するよう求めたそれまで公判で、Sは殺害についての起訴事実否認し一部黙秘した2013年6月10日午前論告求刑最終弁論公判開かれ検察側はSに対し死刑求刑した論告で、検察側は「事件前年の2003年、Sは夫婦宅に、新築工事出入りしていた」「遺体発見されガレージ借主だった」「事件直後奪われ男性腕時計質入れした」などの状況証拠挙げた上で、「Sが犯人であることは明らかで、残虐冷酷な犯行だ。Sは反省しておらず、矯正不可能だ」と主張した同日午後最終弁論が行われ、弁護側は「Sは殺害関与していない。検察側は、状況証拠積み重ねた上で、Sを犯人視しているが、直接的な証拠はなく、憶測にすぎない」として、検察側の死刑求刑反論し無罪主張した最終意見陳述で、Sは「遺体損壊し遺棄したのに関与したのは事実で、本当に申し訳ない」と謝罪したが、その一方で殺害絶対にやっていない」と述べ、この日で公判結審した。 2013年6月26日判決公判開かれ大阪地裁堺支部畑山裁判長)は、検察側の求刑通り被告人Sに死刑判決言い渡した大阪地裁堺支部は、判決理由で「Sが、▽遺体ガレージ運搬遺棄した▽事件直後被害品の腕時計質入れし得た50万円をすぐに使った」などと認定した上で、「いずれもSと犯人とを強く結びつける証拠だ」と指摘したその上で、「Sが犯人でないとすれば、S以外の第三者が、強盗殺人犯行及んだうえ、被害品の腕時計処分することを許し、Sに遺体遺棄させるといった、特段事情がない限り合理的な説明つかない」と述べたまた、S・弁護人が「真犯人別の2人だと思う」と主張していたことに対しては、「徹底した裏付け捜査尽くしたにもかかわらずそうした男らの存在確認されていない。Sが架空の人物作り上げているとしか考えられない」と退けた。そして、「Sが犯人だと確実に認められる」と認定した地裁支部は、「2人の命を奪った非人間的冷酷な犯行だ。Sには反省悔悟気持ちが全くなく、改善矯正可能性はない」と述べた弁護側は判決不服として、大阪高等裁判所即日控訴した

※この「本事件についての審理(裁判員裁判)」の解説は、「大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件」の解説の一部です。
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