朝鮮の伝承とは? わかりやすく解説

朝鮮の伝承

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 19:12 UTC 版)

松浦佐用姫」の記事における「朝鮮の伝承」の解説

「さよひめ」説話は、朝鮮における孝女、沈清(シムチョン)にまつわる伝説との近似性が指摘されている。その残され伝承文学パンソリ小説沈清伝』、本解(ポンプリ)(朝鮮語版)(神の縁起談)として朗誦される「沈清クッ」などの形態をとる。この本解は、眼病の巫神とみなされている沈の父娘由来を語る歌であり、巫堂ムーダン)が踊り交えてこれを歌唱するクッ儀式として演じられる。 「さよひめ」説話(「松浦長者」等)と沈清伝共通点としては、話筋を通じて次のような一致みられる:まず沈清も父母祈願の末に生まれた神仏申し子であり、亡き父の菩提のためではないが、生存する父の眼の平癒祈願の米の納付のため、竜王人身御供となることを承知し、わが身を人身売買する。結局神仏慈悲拠り生贄はならず生還/転生して幸福を得る。 また、石化伝説に関しては、「堤上(ジェサン)」説話、すなわち新羅訥祇王忠臣朴堤上(パク・ジェサン)(朝鮮語版)(363419年頃)の妻にまつわる伝説との比較指摘される。この朴堤上堤上役職名)とは、王の命で新羅から倭国派遣され客死した別名「毛末(モマル)」であると『三国史記』(1145年)にあり、『日本書紀』神功皇后摂政5年3月の項に見え毛麻利叱智(モマリシチ)に比定できる(すなわち日本の狭手彦とは逆に朝鮮から日本送られ人物である)。朴堤上は、のちの文献では「金堤上」とつくり、その妻が述(チスル)神母(朝鮮語版)として祀られたという伝承記される『三国遺事』13世紀)。これら文献にはないが、民間伝承では妻が石化した語られるようになった

※この「朝鮮の伝承」の解説は、「松浦佐用姫」の解説の一部です。
「朝鮮の伝承」を含む「松浦佐用姫」の記事については、「松浦佐用姫」の概要を参照ください。

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