最後の被害者の動きと逮捕まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:56 UTC 版)
「座間9人殺害事件」の記事における「最後の被害者の動きと逮捕まで」の解説
最後の被害者となった八王子市内の女性I(事件当時23歳)は、10月21日に勤務先の福祉作業所の同僚が女性宅を訪れて面会したのを最後に行方不明となっていた。同月23日にJR八王子駅と、Sが賃貸したアパートに近い小田急小田原線相武台前駅の防犯カメラに2人が共に撮影されている。 翌24日に被害者の兄が警視庁高尾警察署に捜索届を提出し、これ以降同署は捜査を開始していた。この際に後述のTwitterで、逮捕時に囮役を行った女性が兄へSの情報を提供している。 10月30日になり、兄に情報提供した女性が警視庁のおとり捜査に協力。SをJR町田駅に誘い出し、行けなくなりましたと連絡。移動を始めたSを捜査員が尾行し、自宅アパートの特定に至った。異臭が漏れるアパートに捜査員が踏み込むと、室内で遺体の一部が入っていた多数のクーラーボックスを発見。警視庁捜査一課は翌日31日にSを死体遺棄容疑で逮捕し、事件発覚直後には高尾署に捜査本部を設置した。 室内にはクーラーボックス3つ、大型の収納箱4つなど8つの箱があり、1つは空で、残りの7つにバラバラに解体された遺体が入っており、一部は腐乱していた。発見された遺体の部位は9人の頭部のほか、約240本の骨があった。また、このとき室内から被害者名義のキャッシュカードや女性用の靴、カバンが複数発見されていた。箱から発見された遺体には証拠隠滅のためにネコのトイレ用の砂が被せられていた。 遺体の切断などに使用した道具類を捨てずに持っていた理由については事件発覚を恐れて捨てられず保管していたもの、とみられている。クーラーボックスに頭部や骨を保存していた理由については、頭部を解体して周囲住民に発覚することをおそれ、後日山に埋めに行こうと考えていたことを話した。 また、発見された1つの空箱について、Sは犯行のたびに箱を準備していたことを供述しており、この空箱は10人目の被害者を狙う計画のために準備されていたと警視庁はみている。
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