普通唱導集と神道集とは? わかりやすく解説

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普通唱導集と神道集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/28 03:51 UTC 版)

唱導」の記事における「普通唱導集と神道集」の解説

鎌倉時代後半13世紀末葉には『普通唱導集』が編まれた。これは、昭和初年東大寺発見され唱導テキストであり、永仁5-6年1297年-1298年)ころに良季という僧によって起稿されたものであるが、当時あらゆる仏事法会想定したものであり、型どおり教理だけではなく当時の社会秩序職業等に多く紙幅割り当てており、仏教史のみならず中世社会・文化民俗における文献資料としても注目される。このテキストでは、唱導本来の表白体や願文体が記されている。 民間宗教家による唱導また、多く語りもの生んだ唱導半僧半俗下層人びとによって担われてくると、唱導家のしごとも地方人びと口碑伝説収集する活動包含するうになる南北朝時代成立考えられる安居院流(安居院唱導教団)による『神道集』は、こうした説話含めた唱導テキスト集大成考えられ安居院流が聴衆対し神仏縁起本地垂迹語ったことをしめしている。『神道集』に収録された説話の約半数は、上野国信濃国中心として東山道北陸道諸地域における伝説神話といった口承であり、安居院唱導活動京都から東国北陸への往還沿うものであったことを裏づける。そしてまた文学史的にみれば、『神道集』は室町時代御伽草子説経節先駆的性質有しているとも指摘されるのである

※この「普通唱導集と神道集」の解説は、「唱導」の解説の一部です。
「普通唱導集と神道集」を含む「唱導」の記事については、「唱導」の概要を参照ください。

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