旧船堀橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:05 UTC 版)
現在の船堀橋が完成する以前は、400メートルほど下流の陣屋橋通り(船堀商店街)の延長線上であった江戸川区船堀町(現江戸川区船堀二丁目)から江戸川区小松川町(現江戸川区小松川一丁目)を経由して、江東区大島まで木橋が架けられ、1909年(明治42年)12月に開通された木橋の中川大橋に接続していた。これが「旧船堀橋」である。1923年(大正12年)4月21日開通のRC(鉄筋コンクリート)橋脚を持つ木桁橋で、1924年(大正13年)10月通水を開始した荒川放水路の掘削に合わせて作られ、荒川放水路に架かる橋長518メートル、幅員3.6メートルの船堀大橋と、同年3月12日開通した中川(放水路)に架かる橋長141メートル、幅員3.6メートルの船堀小橋からなっていた。この旧船堀橋は東京都内では最長の木橋で、荒川放水路に最後まで残る木橋でもあった。 旧船堀橋は1950年(昭和25年)12月に橋長517.5メートル、幅員3メートルの木橋形式で架け替えが行なわれ、船堀小橋の方も同年に橋長140.8メートル、幅員3メートルの木桁橋形式で架け替えが行なわれた。橋面は砂利が敷かれていた。この旧船堀橋は1966年(昭和41年)10月2日にだるま船が橋に衝突して橋脚が「く」の字に折れ曲がり、橋の中央部14メートルにかけて落橋する事故を起こしていた。 昭和30年代より旧船堀橋は2.0トン重量制限を課していて、同時に午前は西行き(船堀から東大島方面)、午後は東行き(東大島から船堀方面)の一方通行であった。 なお、旧船堀橋撤去後も中川大橋は存続され、1975年(昭和50年)に再架橋されている。
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