日本国外調教馬の2年ぶり参戦
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「第40回ジャパンカップ」の記事における「日本国外調教馬の2年ぶり参戦」の解説
ジャパンカップ出走への予備登録を行った日本国外調教馬は、アイルランドとフランスから合計8頭であった。 アイルランドからは5頭の予備登録があった。イギリスダービー馬のアンソニーヴァンダイク、インターナショナルステークスやパリ大賞を勝利したジャパン、ヨークシャーオークスやイギリスオークス、1000ギニーなどG1競走4勝のラヴというエイダン・オブライエン厩舎の3頭。それに加えて、「残念メルボルンカップ」と言われるフレミントン競馬場のクイーンエリザベスステークス(G3)を制し、障害競走でも4勝を挙げたトゥルーセルフ、障害2勝のストラータムというウィリアム・マリンズ厩舎の2頭である。一方、フランスからは3頭の登録があった。ファブリス・シャペ厩舎でグレフュール賞(G2)勝利のゴールドトリップ。ドイツダービーを勝利した3歳馬で、凱旋門賞にてソットサスとクビ差の2着のインスウープ(フランシスアンリ・グラファール厩舎)。サンクルー大賞など重賞3勝で通算7勝、アンドレア・マルチアリス厩舎のウェイトゥパリスである。 前回の2019年(第39回ジャパンカップ)では創設以来初となる、国外調教馬が不在の中で実施されたが、2020年はフランスのウェイトゥパリスが招待を受諾。前々回の2018年(第38回ジャパンカップ)に出走したサンダリングブルー、カプリの2頭以来、2年ぶりの日本国外調教馬参戦が決定した。ウェイトゥパリスはジャパンカップ出走を最後に引退が発表されており、引退後はアイルランドのクーラゴンスタッドにて種牡馬となる予定である。JRA国際部国際渉外課は、ウェイトゥパリスがサンクルー大賞を勝利した7月から陣営と接触し、日本への勧誘活動を行い招致に成功した。 アンソニーヴァンダイクは出走した11月3日のメルボルンカップにて、球節を骨折する故障が発生し安楽死処分。ジャパンは、共同所有するキーファーズが回避を表明。インスウープはジャパンカップに参戦したのち、香港国際競走に向かうという計画を披露したものの、日本に来ることなく、その他の陣営も招待への受諾の連絡はなく、回避となった。ウェイトゥパリス担当の厩舎スタッフは新型コロナウイルスによる渡航制限のため、事前に日本に渡り、14日間の自主待機を実行した。ウェイトゥパリスはフランスを発った27時間後の11月19日16時34分、成田国際空港に到着、千葉県白井市のJRA競馬学校国際厩舎に滞在し、輸入検疫が行われた。翌20日にはダートコースで常歩と速歩(ダク)の調教が行われた。24日にはゲート試験に合格、25日には東京競馬場へ移動した。
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