日本以外の各国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/26 15:28 UTC 版)
現在でも絞首刑を採用している国は、日本を除くと、韓国、北朝鮮、シンガポール、アメリカ合衆国(一部州)、インド、サウジアラビア、オマーン、カタール、アフガニスタン、バングラデシュ、エジプト、ボツワナ、スーダンなどである。 遺体の画像があります。表示を押すと、表示されます。 イスラム教諸国の中でもサウジアラビアでは、落下エネルギーを用いるのでなく、ビニール製のやわらかいロープを首にかけてクレーンでゆっくりと吊り上げる方法で行われる。この方法ではロープが椎骨動脈からずれることが多いため、前述のとおり窒息死となり死亡までに長時間(8 - 10分)かかり、多大な苦痛の末に死亡する。2007年に行われたときにはクレーンには工事などで使う重機が使われていた、この死刑は公開処刑で行われ、サウジアラビアの国営放送で放送された。 クレーンで吊るす絞首刑を行ったのはイギリスの死刑執行人であるデリックだといわれており、現在でも船舶用クレーンをデリックと呼ぶのは処刑人の名前に由来している。 イランではトラックの荷台の上に人を立たせておいて、首縄をかけてからトラックを発進させることで足場を取り去る方法での絞首刑が公開処刑で行われており、テレビでも放送されている。 スペインでは鉄環絞首刑と呼ばれるスペイン独自の絞首刑が1974年、死刑廃止の直前まで行われていた。世界的にも残酷な絞首刑だと言われている。 ナチス・ドイツにおいては戦時中、ヒトラー暗殺未遂事件の犯人に対してピアノ線を用いた絞首が行われた。これも死に至るまでの時間が長く、受刑者に多大な苦痛を与えるものであった。
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