日本における死に装束とは? わかりやすく解説

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日本における死に装束

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 22:21 UTC 版)

死に装束」の記事における「日本における死に装束」の解説

日本では切腹する際の装束衣装)も「死に装束」といい、日本における伝統的な死に装束白色基調とすることから、切腹する際の死に装束白装束であった。ただ、このような武士の切腹イメージ白装束イメージあまりにも強く関連付けされてしまうがゆえか、「白装束」を「死に装束」の別称誤解もあったが、実際には『荘子』の碧血故事にちなむ浅葱色であり、新選組もこれにちなん浅葱色羽織着ていたとされるしかしながら、「白装束」には「白い衣装」という本義と、「白ずくめの衣装」という語義、「吉凶事に用いる白い衣装」という語義、および、そのようにして用いられる衣装全般の意味があるのみであって例えば、産子おくるみ神主修験者単衣巫女の上衣、花嫁白無垢切腹の際の装束死者着せ浄衣などなど)、武士の死に装束にも用いられてきたに過ぎないため、「死に装束」の別称とはいえず、辞典・事典類にもそのように記載されていない日本においては納棺遺体納める前に故人に対して施されるのであるが、多く仏式巡礼者または修行僧衣装である。これは、古くから葬儀仏式行われ死者浄土死出の旅または善光寺などへ巡礼することを想定して用意されたもので、死出の旅を説かない浄土真宗では、このような意味での死に装束施されない死に装束は、古く親族によって用意されていたが、現在では葬儀業者の用意したものを使用することが多くなった。また、故人に対して特別に仕立てた死に装束を施さずに浴衣故人愛用していた服を着せ、特別仕立て死に装束遺体の上からかぶせたり、内に入れるだけであったりもする。 なお、神道キリスト教などでは特別に仕立てる死に装束相当するものはないが、神道では神主に近い形の白い装束がある。

※この「日本における死に装束」の解説は、「死に装束」の解説の一部です。
「日本における死に装束」を含む「死に装束」の記事については、「死に装束」の概要を参照ください。

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