日本における予測内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 07:39 UTC 版)
「地球温暖化の影響」の記事における「日本における予測内容」の解説
日本においては2008年5月末、国立環境研究所を始めとする国内14機関により、温暖化影響総合予測プロジェクト報告書”地球温暖化 日本への影響-最新の科学的知見-”が発表された。水資源、森林、農業、沿岸域、健康の5分野を対象に、下記のような影響予測が出されている。これは温暖化が20年あたり約1℃のペースで進行した場合についての予測である。 豪雨の増加に伴う洪水の被害額が2030年に年間約1兆円に達する危険性 斜面災害など土砂災害のリスク増大 積雪に由来する水資源の減少により、代掻き期の農業用水が不足する可能性 ブナ林の大幅な減少、松枯れの増大、湿原の減少 米など作物の生産適地の北上、収量の変化。食糧供給に影響する危険性 高潮浸水面積の増大、河川堤防の強度低下、地下水位の上昇 砂浜や干潟の消滅による数兆円規模の経済損失の危険性 気温上昇による熱ストレス死亡リスクの増大、大気汚染や感染症の分布への影響 日本における影響についてはその後も分析が進められ、解説資料も更新されている。
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