日本におけるエールフランス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 01:25 UTC 版)
「エールフランス」の記事における「日本におけるエールフランス」の解説
第二次世界大戦終結後の1952年に、ロッキード コンステレーションで運航されていた南廻りヨーロッパ線のパリ - ベイルート - カラチ - サイゴン線をアジア極東路線として、フランス領インドシナサイゴン市(現・ベトナム社会主義共和国ホーチミン市)から東京(東京国際空港)まで延長する形で乗り入れを開始した。 その後は、アンカレッジ経由の北周りやモスクワ経由のシベリア上空ルートでの乗り入れを経て、極東路線として現在ではパリから羽田、成田、関西の3空港に直行便で乗り入れている。 成田からは、夜21:50前後に出発して、翌早朝にパリに到着する便を「スターウイング」の名で運航していたが、2014年3月の夏期ダイヤより羽田発の深夜出発便が就航したことで、成田発着は廃止された。ちなみにこの便はパリへの到着時刻を調整するために、ほかの便よりも飛行時間を延長する措置として、成田空港を出発後に、太平洋上空を北上し続けてベーリング海上空に入り、アリューシャン列島と北極の各上空を通過し、ノルウェー海上空を通るルートで航行して、パリにフランス時間の早朝4時台に到着するように設定されていた。 本来であれば、真夜中に成田を離陸することが最適であるが、成田国際空港の離着陸時間が、日本標準時の23時までに厳しく制限されており(それ以外は緊急着陸等でない限りまず認められない)、滑走路上の移動時間やその他の遅延要因を考えて、ぎりぎりの時間に設定していることによる(これより後に成田を出発する便は、2013年11月15日現在、日本航空のホノルル行き、エミレーツ航空のドバイ行き、カタール航空のドーハ行き、トルコ航空のイスタンブール行きだけである)。 日本では一時期「エールフランス国営航空」と名乗っていた時期があった。また、一部では英語読みの「エア・フランス」と呼ばれることもある。なお、関西空港が開港した翌日やサミット時などにコンコルドが数回特別便として乗り入れたことがある。
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