日本におけるエンロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 03:03 UTC 版)
1997年(平成9年)、三池炭鉱跡地に火力発電所を建設する計画を発表していたが、これも株価操作のためで、首脳陣には実現する気など全然なかった事が判明している。 2000年5月にはオリックス等と提携してエンロン・ジャパンが設立され、丸紅の発電関連部門などからヘッドハンティングして、陣容を拡大していった。さらに「契約するだけで、大口顧客に対して在来の電力会社の電力料金より最大で10%安価に電力を供給する」サービスを発表したり、関係会社のエンコム(後にイーパワーに改称)と共に、青森県や山口県で火力発電所を建設する計画を発表した。 当時の日本の電力業界は「黒船襲来」として、真剣にエンロンの日本進出に対する対応を検討した。マスメディアでも大きく報道され、その内容も電力自由化に伴う事業用電力料金引き下げへの期待から、おおむね好意的であった。 日本国内のエンロン関係会社は、その後も発電所用地取得に向けて「基本的に合意した」などのセンセーショナルなプレスリリースを発表し続けたものの、具体的な発電所建設や電力サービス開始を行うことなく、2001年(平成13年)のエンロン本社破綻の直前に、すべて解散・閉鎖された。
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