日本で最も広い人造湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:01 UTC 版)
「雨竜第一ダム」の記事における「日本で最も広い人造湖」の解説
戦後、日本発送電は分割されることになり、1951年(昭和26年)に全国9電力会社に分割・民営化された。これ以後ダムと発電所の管理・運営は北海道電力株式会社に移譲され、現在は「北海道電力雨竜ダム統合管理事務所」によって第一・第二ダムは統合管理されている。 雨竜土堰堤(北緯44.292786度0分0秒 東経142.204003度0分0秒 / 北緯44.29279度 東経142.20400度 / 44.29279; 142.20400 ("雨竜土堰堤"))は高さ22.0メートルのアースダムで、雨竜第一ダムの鞍部ダムである。雨竜第二ダムは高さ35.7メートルの重力式コンクリートダムである。なお、雨竜発電所は土木学会による「土木学会選奨土木遺産」に登録されている。雨竜第一ダムと第二ダムの間では貯水を融通するトンネルが設けられ、これらダム湖の水はさらにトンネルを通して石狩川から北海道第二の大河・天塩川に流域変更され、天塩川沿いにある雨竜発電所において発電される。石狩川水系では滝里ダム(空知川)の滝里発電所に次ぐ規模の水力発電所でもある。 ダムによって出来た人造湖・朱鞠内湖は日本屈指の大人造湖である。湛水面積2,373ヘクタールは徳山ダム(徳山湖、揖斐川)の2倍の広さを有し、これは現在でも破られていない日本一の広さである。また、総貯水容量は2億2,465万3千トンで完成当時は日本一、その後夕張シューパロダム(夕張川)が完成するまでは北海道一であった。湖岸は複雑に入り組んだ地形となっており原生林に囲まれたそのたたずまいは自然湖にも等しい。キャンプ場なども整備されており、1974年(昭和49年)には朱鞠内道立自然公園に指定された。 雨竜川には下流に北海道開発局農業水産部(農林水産省)と北海道企業局が共同管理する鷹泊ダム(重力式コンクリートダム。37.0メートル)が1953年(昭和28年)に完成している。かんがいと発電を目的としており北海道企業局が管理する鷹泊発電所は認可出力5,700キロワットである。北海道内の水力発電開発は雨竜川の事業を経てこの後石狩川上流・十勝川や「日高一貫電源開発計画」による新冠川・静内川の大規模水力発電開発に発展して行く。
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