日本でのPR・研究活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 14:12 UTC 版)
「前野ウルド浩太郎」の記事における「日本でのPR・研究活動」の解説
前野の研究アイディアは時間を要するものであり、かつ大規模な蝗害が長年発生していない日本にとっては、異国の地アフリカのサバクトビバッタ問題に対する認知度が低かった。したがって、論文以外の手段でキャリアの活路を見出す必要があり、「バッタ博士」としてセルフプロモーションすることとした。しかしこれは研究者として「売名行為」「不真面目の烙印」とも自認しており、背に腹は代えられぬ手段であった。 プロモーション戦略の一環で前野は2013年4月下旬、幕張メッセで開催された第4回ニコニコ学会βシンポジウムの「むしむし生放送~昆虫大学サテライト」に丸山宗利らと共に昆虫学者4名で登壇し、注目を集めた。また、経済誌『プレジデント』で2013年6月から連載を担当することになり、キャリア・サバイバルについて綴った。この連載を担当したプレジデント社の編集者・石井伸介が前野の原稿を細部まで磨き上げたことから、前野にとって文章作成能力を大きく向上させる機会となった。 2014年4月からは、若手グローバル研究者を育成する目的で学際的に設立された京都大学の白眉センターに所属し、特定助教の立場で2年間研究に従事した。サバクトビバッタが多く出現する秋から初冬はモーリタニア現地での野外調査を、それ以外の時期は昆虫生態学研究室の松浦健二教授 (シロアリ研究者) に師事しつつ、幅広い人脈と知見の構築に勤しんだ:3。 なお、2019年冬頃からサバクトビバッタは東アフリカから中東、西アジアにかけて未曾有の大発生となっているものの:2、2020年2月時点で前野は日本で研究に取り組んでおり、現地渡航は実現していない:1。
※この「日本でのPR・研究活動」の解説は、「前野ウルド浩太郎」の解説の一部です。
「日本でのPR・研究活動」を含む「前野ウルド浩太郎」の記事については、「前野ウルド浩太郎」の概要を参照ください。
- 日本でのPR・研究活動のページへのリンク