日本での文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 23:36 UTC 版)
日本語においては、幸(さち)と言い箭霊(さち)とも表記し、幸福と同義語であり、弓矢とは「きゅうし」とも読み弓箭(ゆみや・きゅうし・きゅうせん)とも表記する。弓矢は、武具や武器、武道や武術、戦い(軍事)や戦(いくさ)そのものを意味する。特に戦に限っては「いくさ」の語源が弓で矢を放ち合うことを表す「射交わす矢(いくわすさ)」が、「いくさ(射交矢)」に変化したといわれる。また的は古くは「いくは」と読み、弓矢そのものであり、「射交わ」が語源となっている。[要出典] 古くには弓矢(釣竿と釣針も同様)は、狩りが収穫をもたらすことから、「サチ(幸)」といい「サ」は箭(矢)の古い読みで矢や釣針を意味し、「チ」は霊と表記し霊威を示す。弓矢は幸福を表すと同時に霊力を持つ狩猟具であった。霊威から祈祷や占いの呪術としての道具の意味合いも持っていた。日本独特といわれる「道具にも神や命が宿る」という宗教観(針供養・道具塚)をあらわす根源的なものである。 そして社会構造の変化と共に「いくさ」そのものを指し、[要出典]延いては「武」そのものに転化するとともに、宗教(神道・仏教・民間信仰)や「道」という概念と渾然一体となって武芸の残心という所作や神事としての縁起などの価値観や心。もしくは占いや神事と遊興が結びついて、年始の弓矢祭りや縁日の射的になり、「晴れと穢れ」や射幸心(射倖心)といった価値観や心の一端を形成し、日本の文化を担っている。
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