日本でのバギーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 01:37 UTC 版)
日本国内では法規の関係から、保安基準を満たしたごく一部の車種以外は公道を走行できず、趣味性の高い乗り物である。欧米等では「レジャービークル」としての位置づけとして海岸や各地ショップが河原等の区画をコースとして保有し休日などの走行会等で走らせるケースが多いが、日本ではオフロード限定車としての保有コスト面と走らせられる土地の面でクロスカントリーレースユーザーでもない限りユーザーはかなり限定される。後出のバハ・バグのスタイルで改造し、街乗り用途として車検を取るケースは存在するが、レースやレジャー用途にフレームから新造するケースは皆無に等しく、一般では各地観光ツアーでの体験利用でしか間近で触れる機会がない。しかしオープンホイールバギーを一部海外からの部品調達とし、日本国内で自作するユーザーも少数ながら存在する。この事情の中でユーティリティ性の最優先としてジープやピックアップトラック、RV等へ流れ、かつて4駆車を改造していた一部クロスカントリーユーザーは近年、所有している4駆車を「クローリングバギー」へ改造し「ロッククローリング」への移行とする動きもある。 かつてミニ・モークと同様のコンセプトとしたダイハツ・フェローバギィという4輪軽自動車が発売されたことがあり、シャシはフェローバン、エンジンは2サイクル2気筒水冷360ccZM型、フロントエンジンリアドライブ、FRP製フルオープンのドアなしボディーを備えた、軽4輪貨物登録で公道走行可能なモデルだったが、とくにオフロード性能を高めて作られてはおらず、モータリゼーション期中の「レジャービークル」としての地位を確立した。だが自家用車を用途別に複数台持とうとする層以外には各ユーザーの優先順位的には普及しなかった。競技用車としてはリアエンジンで車体中央部分に余裕があることから、スバル・サンバーのラダーフレーム、足回りをベースに一人乗りバギーカーとされる事がある。
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