新港発電所建設と旧設備廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:01 UTC 版)
「港発電所」の記事における「新港発電所建設と旧設備廃止」の解説
九州電力では、発足直後から10万キロワット以上の出力を持つ大容量火力発電所を相次いで建設した。築上発電所(福岡県)・苅田発電所(同)・大村発電所(長崎県)などがそれで、さらに大牟田では、港第一発電所と港第二発電所に挟まれた場所に「新港発電所」を新設した。新港発電所の工事は1957年(昭和32年)6月に着工。途中炭鉱でストライキ(三井三池争議)があり工事に支障が出るが予定通り進行し、1960年(昭和35年)9月10日より新港発電所は出力15万6000キロワットにて営業運転を開始した。日本製機器による大容量発電所で、燃料の石炭は地元三池炭鉱のものを坑口から直接ベルトコンベアで受け入れて使用した。 新港発電所では続いて2号機15万6000キロワットを増設する第2期工事が1964年(昭和39年)に始まり、2年5か月の工期を経て1966年(昭和41年)10月14日より営業運転に入った。 新港第1期工事竣工後の1961年(昭和36年)9月14日、港第一発電所の設備の一部(4万キロワット)が廃止され、残存設備(7万6000キロワット)も1963年(昭和38年)11月30日付で廃止となった。さらに新港第2期工事竣工後の1972年(昭和47年)10月1日、港第二発電所も25年間の稼働を終えて廃止された。こうして旧発電所が廃止されたことで、新港発電所は単に「港発電所」へと改称している。
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