新港埠頭の岸壁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:29 UTC 版)
新港埠頭にはかつて1号〜12号まで岸壁があったが、現在では1〜3号岸壁は赤レンガ倉庫の海側広場(赤レンガパークの一部、ピア赤レンガの桟橋がある)であり、4・5号岸壁は横浜海上防災基地が使用している。また、6・7号および10〜12号岸壁はみなとみらい21の開発に伴う新港地区拡張(埋立)により消失している。 みなとみらい6-1街区に該当する8・9号岸壁は、2010年8月まで「新港客船ターミナル」として使用されていた(岸壁の老朽化により1990年代半ばより使用は制限)。岸壁・ターミナルの老朽化に加え横浜港大さん橋国際客船ターミナルが客船の主要拠点となったことから、その後は主にタグボートの係留地としての使用に留まっていたが、2016年度から2019年度にかけて後述のように9号岸壁と新たな客船ターミナルの整備が行われた。またこの区域内には、前述の新港客船ターミナルとしても利用されていた上屋(1929年建造)の一部を改修・転用し2006年に設立された東京藝術大学の大学院映像研究科新港校舎(映像文化施設・スタジオ)や横浜トリエンナーレの会場として2008年に建設された新港ピアがあったが、9号岸壁周辺の整備計画に伴い新港ピアは2015年6月に取り壊しとなり、さらに東京藝術大学の校舎も同年度末に閉鎖(山下町の元町中華街新校舎へ移転)となっている。 この他、8・9号岸壁間の海側先端部付近に位置するみなとみらい5街区には歴史的に貴重なハンマーヘッドクレーン(50t起重機)の遺構が現存しており、横浜市では港湾計画に基づき後述の客船岸壁(ターミナル)の整備に合わせて、同クレーンの周辺(約0.3ha)を多目的イベント広場「ハンマーヘッドパーク」として整備し、2020年8月に開園を迎えた(詳細は「横浜ハンマーヘッド#ハンマーヘッドパーク」を参照)。
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