ぶんか‐くんしょう〔ブンクワクンシヤウ〕【文化勲章】
文化勲章(ぶんかくんしょう)(the order of culture)
学術や芸術などの分野で、日本の文化の発展に関して飛び抜けた功績を残した人物に贈られる。文化勲章の授与は、1937年に制定された文化勲章令に基づく。
文化勲章の受章者に関する選考は、文化審議会・文化功労者選考分科会の意見を聴いて文部科学大臣が内閣府賞勲局に推薦し、必要な審査を経た上で、閣議で決定する。毎年11月3日の文化の日に文化勲章の親授式が開かれ、皇居で天皇陛下から親授される。
勲章のデザインは、京都御所紫辰殿の「右近の橘」に由来するらしい。橘の5弁の花の中央に3つ巴の勾玉を配置し、鈕には橘の実と葉をかたどったものが使われている。
文化勲章の受章者は文化功労者の中から選ばれるのが一般的だが、ノーベル賞の受賞などが先行すると文化功労者でなくても授与できる。この場合でも、文化功労者と同様に、終身年金が受けられる。
(2002.11.05更新)
文化勲章
文化勲章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/27 07:49 UTC 版)
文化勲章(ぶんかくんしょう)は、日本の勲章の一つ。
注釈
- ^ 本書の題字と序文は、初版時の現職の宮内大臣と宮内次官が著している。井原頼明『皇室事典』(増補版)、冨山房、1979年(昭和54年)。ISBN 978-4-572-00038-5
- ^ 文化勲章は単一級であるため、その位置づけは分かりにくい。長らく「勲一等と勲二等の間」と見られてきた。しかし、現在では他の勲章の「大綬章」並み(かつての「勲一等」並み)と見るむきもある。なぜならば、「大綬章」以上は天皇から渡される「親授」であるところ、文化勲章は創設60年目の1997年(平成9年)以降、親授されているからである。(参照:栗原俊雄著『勲章 知られざる素顔』、岩波新書、2011年。)
- ^ アームストロングは既に除隊しており、アメリカ航空宇宙局(NASA)に所属していた。
出典
- ^ 階級のない新勲章が制定される『東京朝日新聞』(昭和12年2月12日夕刊)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p653 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- ^ 『文化貢獻者顯彰を首相閣議で提議』.大阪朝日新聞.1936年(昭和11年)11月18日.
- ^ 文化勲章令 - e-Gov法令検索、2019年8月13日閲覧。
- ^ 『文化勲章 造幣局極祕に謹製』.大阪毎日新聞.1937年(昭和12年)2月16日.
- ^ a b c 文化勲章 - 筑西市デジタルアーカイブ、2023年2月4日閲覧。
- ^ 『陛下、お尋ね申し上げます』 1988 p.243
- ^ 文化勲章受章候補者推薦要綱(平成2年12月12日内閣総理大臣決定)、勲章及び文化勲章各受章者の選考手続について(昭和53年6月20日閣議了解)。
- ^ a b c d 文化勲章イシグロ氏外れる 文科省「コメントを控える」、毎日新聞2017年10月24日 19時15分(最終更新 10月24日 22時36分)。
- ^ 吉野氏ら文化勲章=功労者は玉三郎さん 時事通信2019年10月29日
- ^ イシグロ氏 文化勲章? 「国家に功績」解釈分かれ、毎日新聞2017年10月13日 07時30分(最終更新 10月13日 07時30分)。
- ^ 「大江健三郎さん、文化勲章を辞退 戦後民主主義世代、「国絡みの賞は受けない」」『読売新聞』1994年10月15日夕刊
- ^ “OBITUARY Kenzaburo Oe: A Nobel Prize Author Who Exposed the Human Condition”. JAPAN Forward. 2023年10月27日閲覧。
- ^ “大江健三郎氏 写真特集”. 時事通信社. 2023年10月27日閲覧。
- ^ “大江健三郎氏 写真特集”. 時事通信社. 2023年10月27日閲覧。
- ^ 「杉村春子さんが文化勲章を辞退 「現役続けたい」」『読売新聞』1995年10月27日朝刊
- ^ "文化勲章の報、ベッドの妻は小さく「うん」牧阿佐美さん最後の言葉". 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 26 October 2021. 2021年10月26日閲覧。
文化勲章(문화훈장, Order of Culture Merit)
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「勲章」の記事における「文化勲章(문화훈장, Order of Culture Merit)」の解説
文化芸術発展に功績を立てて国民文化向上及び国家発展に寄与した功績が明確な者に授与される。
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「文化勲章」の例文・使い方・用例・文例
- 文化勲章という勲章
- 文化勲章が田中耕一氏ら6人に授与される
- 文化の日に皇居で,ノーベル賞受賞者田中耕一氏,映画監督新藤兼(かね)人(と)氏,小説家杉本苑(その)子(こ)氏と他の3名は,天皇陛下から文化勲章を受章した。
- 田中氏(43)は文化勲章を受章した3番目に若い受章者だ。
- 彼は2008年に文化勲章を受章した。
- 映画監督の山田洋(よう)次(じ)さんが文化勲章受章
- 映画監督の山田洋(よう)次(じ)さん(81)は,11月3日に天皇陛下から文化勲章を受け取った6人のうちの1人だった。
- 俳優の高(たか)倉(くら)健(けん)さんが文化勲章受章
- 11月3日,今年の文化勲章が映画俳優の高(たか)倉(くら)健(けん)さん(82)を含む5人に授与された。
- ノーベル賞受賞者が文化勲章受章
- 今年のノーベル賞受賞者である天(あま)野(の)浩(ひろし)さんと中村修(しゅう)二(じ)さんが11月3日,皇居で天皇陛下から文化勲章を受け取った。
- 中村さんは「文化勲章は日本人として最高の名誉です。」と語った。
- 2010年,彼は芸術文化勲章のコマンドゥール(3等)に選ばれている。
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