ホーエンツォレルン家勲章とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 褒章 > 勲章 > ホーエンツォレルン家勲章の意味・解説 

ホーエンツォレルン家勲章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 19:04 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ホーエンツォレルン王家勲章大司令官章頚飾

ホーエンツォレルン家勲章(ホーエンツォレルンけくんしょう、Hausorden von Hohenzollern or Hohenzollernscher Hausorden)は、ホーエンツォレルン家の勲章。プロイセン王国ルーマニア王国の勲章だった。

歴史

ホーエンツォレルン=ヘッヒンゲン侯国の皇太子だったコンスタンチンとホーエンツォレルン=シグマリンゲン侯国の皇太子だったカール・アントンの布告によって1841年12月5日に制定された。この2つの侯国は1850年に傍系のホーエンツォレルン家の治めるプロイセン王国に併合されて、プロイセン王国の県となった。1851年8月23日にプロイセンのホーエンツォレルン家もこの勲章を改めてプロイセン・ホーエンツォレルン家の勲章として採用する。制定者であるコンスタンチンとカール・アントンは併合後にも叙勲を行うことを認められていたのでホーエンツォレルン家勲章は2つ存在した。すなわちプロイセンのホーエンツォレルン家が叙勲を行った「ホーエンツォレルン王家勲章」(Königlich Hausorden von Hohenzollern or Königlich Hohenzollernscher Hausorden)とホーエンツォレルン=ヘッヒンゲンとホーエンツォレルン=シグマリンゲンの両家が叙勲を行った「ホーエンツォレルン皇太子王家勲章」(Fürstlich Hausorden von Hohenzollern or Fürstlich Hohenzollernscher Hausorden)である。

第一次世界大戦末期のドイツ革命でドイツ皇帝・プロイセン国王ヴィルヘルム2世が廃位に追い込まれ、オランダへ亡命しており、この時にプロイセン王国の歴史は幕を閉じたが、彼は亡命後もドイツ国家の非公式ながらもホーエンツォレルン王家勲章の授与を続けていた。

一方ホーエンツォレルン=シグマリンゲン侯国のカール・アントン侯の第二子はルーマニアの国王カロル1世となった。三代国王カロル2世の時代にホーエンツォレルン皇太子王家勲章がルーマニアの国家勲章となっている。この勲章は1947年のルーマニア王室の崩壊まで続いた。 現在も少数であるが発行をしている。

等級

「ホーエンツォレルン王家勲章」には以下の階位が存在した。大司令官章と司令官章には星付きと星無しがあった。

  • 大司令官章 (Großkomtur)
  • 司令官章 (Komtur)
  • 騎士 (Ritter)
  • メンバー (Inhaber)

「ホーエンツォレルン皇太子王家勲章」には以下の階位が存在した。

  • 一級名誉十字章 (Ehrenkreuz 1. Klasse)
  • 名誉司令官十字章 (Ehrenkomturkreuz)
  • 二級名誉十字章 (Ehrenkreuz 2. Klasse)
  • 三級名誉十字章 (Ehrenkreuz 3. Klasse)
  • 功積十字金章 (goldenes Verdienstkreuz)
  • 功積十字銀章 (silbernes Verdienstkreuz)
  • 名誉メダル金章 (goldene Ehrenmedaille)
  • 功積メダル銀章 (silberne Verdienstmedaille)




ホーエンツォレルン家勲章と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ホーエンツォレルン家勲章」の関連用語

ホーエンツォレルン家勲章のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ホーエンツォレルン家勲章のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホーエンツォレルン家勲章 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS