描かれた製材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 04:33 UTC 版)
1 2 3 1. ブライトバイルで製材する中世ドイツの職人達/ドイツ南端の都市コンスタンツの地主ウルリッヒ・フォン・リッヒェンタール(ウリリフ・ヴォン・リヘンターリ;de:Ulrich von Richental)の著書 "Behauen eines Balken"(1464年成立)に所収の挿絵。 2. 斧や鋸で製材する中世ヨーロッパの職人達/中景の左端に見える鶴嘴(つるはし)様の道具はドラブラ(dolabra. 古代ローマ以来のイタリア地方における多目的道具。鶴嘴の片側の先端が斧になっているような形状で、武器にも使用された)か。16世紀半ば、スイス原初同盟時代のチューリッヒの木版画家ヨースト・アンマン(表記揺れ:ヨースト・アマン。en:Jost Amman)の手になる、"Ständebuch & Handwerk & Zimmermann"(1568年刊)のための、木口木版による挿絵。 3. 葛飾北斎『富嶽三十六景 遠江山中』名所浮世絵揃物『富嶽三十六景』の第38景。初版は1830年頃(江戸後期)、この版は1930年頃(昭和初期)に刊行。富士山の見える遠江国の山中で伐り出した木を加工する職人達。画面中央では木挽が鋸(前挽大鋸)を挽いて巨大な角材を切り分けようとしている。本図における描写上の主役は製材の現場で働く人々である。北斎は角材がもつ人工的な直線と平面を効果的に使い、画面を斜めに分割するような白く大きな平面図形で大胆な構図を生み出している。
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