接種の推奨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 04:36 UTC 版)
「インフルエンザワクチン」の記事における「接種の推奨」の解説
世界保健機関(WHO)をはじめとして、さまざまな公共保健機関が、インフルエンザによる合併症の危険がある人々、あるいはそれらの人々と生活を共にしたり、治療・看護に関わっている人々に対して、毎年日常的にインフルエンザワクチンを接種することを推奨している。 高齢者(イギリスにおける推奨は65歳以上の者) 慢性肺疾患 (喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など)の患者 慢性心疾患 (先天性心疾患、慢性心不全、虚血性心疾患など)の患者 慢性肝炎あるいは肝硬変の患者 慢性腎臓病 (ネフローゼ症候群などを含む)の患者 免疫機能障害 (後天性免疫不全症候群の患者や長期にわたるステロイド治療を受けている人)をもつ人とその家族 刑務所、福祉施設、学校、宿舎など、インフルエンザが急速に広がる可能性がある環境で大勢の人と共に暮らしている人 妊娠中の女性2009年のレビューでは、妊娠初期において3価インフルエンザワクチン接種を推奨する根拠が不充分であるとの意見も存在する。ただし、インフルエンザが流行する季節にインフルエンザワクチンを接種することは、アメリカ合衆国において妊婦に対する推奨事項の一部となっている。 医療従事者(本人の予防とともに、患者への感染を防ぐため) また、インフルエンザに罹患した乳児の死亡率は高いため、乳児にインフルエンザウイルスを感染させる危険性を減らすために、乳児の家庭内接触者および養育者はワクチン接種を受けることが推奨される。また、インフルエンザワクチンの接種が推奨されていない生後6か月までの期間は、出生前に妊婦への接種によって補うことが可能であるとされている。(詳細は、妊婦の節参照) ただし、インフルエンザワクチン接種は、卵タンパクに対する重度のアレルギーをもつ人や、ギラン・バレー症候群の既往がある人には禁忌であることに注意する必要がある。 なおアメリカ疾病予防管理センター (CDC) では、生後6か月以下の乳児以外には季節性インフルエンザワクチンを投与することを推奨している(6か月以下に承認された薬はない)。
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