持ちネタのレパートリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:10 UTC 版)
「オシャ、マンベ」「オシャ」で下半身に力を入れ、「マンベ」で股を開く。これは映画『網走番外地』で北海道・長万部町に撮影に行ったことから、現地で長万部町に媚びるように、宣伝的にやっていたことから始まったものだった。この後に股を両手で閉じながら「合わせてクッチャン」と発することもあった。これはMBSテレビの番組『夜の大作戦』から本格的に始めたという。このギャグが有名になったため、葬儀の際には長万部町から弔電が届いたという(雑誌「笑芸人1999年秋号」による)。 「胸毛もあるのよ」後年、僚友・南利明の「ハヤシもあるでよ」(南が出演したオリエンタルのCM)というフレーズも流行(なお、由利は胸毛が濃かった)。一部からは“胸毛芸人”とも称され、トレードマークの胸毛以外にもハゲヅラなどの毛髪や鼻下のちょび髭なども笑いのネタにした。 パントマイムのギャグ「裁縫芸」金田たつえの「花街の母」の曲に合わせて縫いものをする女性を真似した裁縫芸は、晩年まで十八番芸となった。 「チンチロリンのカックン」歌舞伎の効果音(ツケ)にヒントを得たもので(ただし曲はひげ剃りとカット25セントの「替え歌」である)、これにガクッと来ると言う意味で「カックン」(女性と飲んでいる時に何者からかいちゃもん付けられるという場面から)を付けた。日本テレビの番組でやったのが最初という。1959年にはこのギャグをもじった映画「カックン超特急」に主演するとヒットし、由利は「コメディ映画の新境地を開いた」と評された。また、本作の主題歌の「カックン・ルンバ」で歌手デビューし、このレコードもヒットした。後にプロ野球の凡退時の鳴り物の節として定着(諸説あり)。 「どーしてそうなのヨ」 上記の「オシャ、マンベ」、「チンチロリンのカックン」などのギャグはそのまま当時の流行語となった他、医者のコントも得意だった。
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