投資案件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:55 UTC 版)
「コールバーグ・クラビス・ロバーツ」の記事における「投資案件」の解説
セイフウェイ 1986年、アメリカ合衆国の大手スーパーマーケット・チェーンであるセイフウェイを55億ドルで友好的に買収した。これは米国の投資家による敵対的買収から経営陣を守るためであった。セイフウェイは1990年に再び公開企業に戻った。 RJRナビスコ 1989年、アメリカ合衆国有数の大企業である食品・タバコメーカーのRJRナビスコを、LBOを用いて250億ドルで買収した。これは2006年にKKRを中心とするグループがホスピタルコーポレーション・オブ・アメリカ(HCA)をMBOするまで最大のバイアウトだった。 ボーデン 1995年には、同じくアメリカ合衆国有数の大企業である食品・化学メーカーのボーデンを買収。同社はのちにヘキシオン・スペシャルティ・ケミカルズに吸収合併、現在のモメンティブ・スペシャルティ・ケミカルズの1部門となっている。 ホスピタルコーポレーション・オブ・アメリカ 2006年、KKR、ベインキャピタル、メリルリンチ証券と創業者のThomas F. Frist Jr.は、共同でホスピタルコーポレーション・オブ・アメリカ(HCA)を買収し非公開化した。買収額は316億ドルで、RJRナビスコの記録を塗りかえた。その後2011年3月、HCAはニューヨーク証券取引所に再上場し、1262億株が公開された。これは非公開株の再上場としては過去最大規模となった。 TXU Energy 2007年、KKRが率いるグループがTXU Energyを約450億ドルで買収し、LBOを使用した過去最大の案件となった。 西友 2020年11月16日、ウォルマートが2008年に完全子会社化した西友株の65%をKKRが取得し、20%を楽天が新規設立する子会社が取得、残る15%をウォルマートが保有を続けると報道された。KKRは小売業再生のノウハウを提供、楽天は2018年に提携開始した楽天西友ネットスーパーのさらなる強化に加え、スマートフォンアプリによるキャッシュレス決済の導入を進めるとした。なお、KKRによる西友株の取得は、2021年第1四半期に完了予定としている。 マレリ 2017年3月23日、KKR傘下のCKホールディングスが自動車部品メーカーであるカルソニックカンセイの株式公開買い付けを完了。さらに2018年にはフィアット・クライスラー・オートモービルズの部品部門であるマニエッティ・マレリを買収し、会社を世界トップテン規模に迫る大型自動車部品メーカーへと変貌させた。2019年には企業名をマレリと改め株式の再上場を計画していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う世界的な景気減速に直面して断念。2022年には経営状態が悪化、金融機関への債務が1兆円規模に達して事業再生ADRの活用を検討していることが報じられた。 日立物流 2022年4月21日、日立製作所より日立物流の株式を購入する交渉に入ったことが報じられた。
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