戦争捕虜問題とは? わかりやすく解説

戦争捕虜問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/19 05:04 UTC 版)

麻生鉱業」の記事における「戦争捕虜問題」の解説

戦前納屋制度などがあり労働環境劣悪だとして問題になることがあった。筑豊地方において同社三菱系についで朝鮮人炭鉱労働者被差別部落民多かった1932年7月25日には朝鮮人による労働争議起き、これは筑豊全体広がる大規模なものであった。この背景としては以下のようなものが挙げられる長時間労働危険な仕事にもかかわらず他の炭鉱より安い賃金(他の炭鉱二分の一ほどの給与) さらに朝鮮人労働者給料が2割カットされていた。 食事住居最悪生活環境日常茶飯事暴力朝鮮人労働者休日が無いこと。 場所によって無給働かされていたこと。 などが原因となった。この争議には全国水平社朝鮮人側を支援対す炭鉱側は警察暴力団員特高動員して争議行われ9月3日には現職復帰109人、解雇191をもってこの争議終了した1939年時点で麻生炭鉱には約1000人の朝鮮人労働者がおり、労働環境過酷ダイナマイトなどを使う危険な作業により1日一人から二人亡くなり1940年代以降朝鮮人労働者大きく増えたため朝鮮人寮が別途あったが、自由のない収監同然の生活だったと中央日報主張している。 さらに賃金まともに支給されなかったり、日常的に暴力振るわれたりするなどした結果1944年福岡県作成した移入半島人朝鮮人労務者に関する調査表」によれば過酷な労働環境により麻生鉱業全労働者7996人のうち61.5%にのぼる4919人が逃走したとされる2008年12月18日民主党藤田幸久参議院議員求め開示され厚生労働省保管文書により、麻生鉱業には外国人捕虜 300人(イギリス人オランダ人オーストラリア人)が、1945年5月10日から同年8月15日まで、麻生鉱業吉隈炭坑労働していたこと、うち2人オーストラリア人捕虜死亡していることが明らかになった。 2009年4月戦時中炭鉱強制労働させられていた元戦争捕虜オーストラリア人3名が、親族内閣総理大臣当時)の麻生太郎に対して謝罪補償請求した

※この「戦争捕虜問題」の解説は、「麻生鉱業」の解説の一部です。
「戦争捕虜問題」を含む「麻生鉱業」の記事については、「麻生鉱業」の概要を参照ください。

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