慈恵ハート研究とは? わかりやすく解説

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慈恵ハート研究(JHS,慈恵医科大学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:01 UTC 版)

ディオバン事件」の記事における「慈恵ハート研究(JHS慈恵医科大学)」の解説

日本人高血圧心不全患者患者3,081例(21施設)を対象に、現行治療バルサルタン群(V群。漸増投与1216週間後より非ARB追加も可)とARB以外の降圧薬治療群(S群。降圧薬増量可、標準降圧治療薬追加可)に振り分けPROBE法にて3.1年(中央値追跡調査した主要評価項目心血管死+心血合併症脳卒中一過性脳虚血発作[TIA]による入院心筋梗塞[MI];鬱血性心不全による入院狭心症による入院大動脈瘤解離血清クレアチニン値の倍化;透析への移行であった血圧推移は(ベースライン時→試験終了時)、V群:139.2/81.4→132.0/76.7mmHg,S群:138.8/81.4→132.0/76.6mmHgと両群に違い見られなかったが、主要評価項目はV群:92例(6.0%);21.3例/1000人・年、S群:149例(9.7%);34.5例/1000人・年であり、ハザード比[HR]0.61;95%信頼区間[CI]0.47~0.79,p=0.0002でV群で有意低下した主要評価項目の内、両群で有意差付いた項目は脳卒中狭心症心不全解離性大動脈瘤であり、総死亡率心血管死、心筋梗塞腎疾患増悪については有意差認められなかった。これらの内、狭心症新規発症65低減しているが、その理由不明とされた。

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慈恵ハート研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:01 UTC 版)

ディオバン事件」の記事における「慈恵ハート研究」の解説

論文発表5年後、同論文血圧測定値についての疑義表明された。試験開始前後における血圧平均値標準偏差がV群とS群で“偶然に有りえない不自然な一致見られる”事に対す疑念であった調査結果解析データ大学保有データの間で収縮期血圧値に86件(12.8%)の不一致見つかった解析データでは収縮期血圧が130mmHgに近付くように増減されていた。また、解離性大動脈瘤除きハードな評価項目では差が付かずソフトな評価項目大きな差が生じた事は、同研究PROBE法に基づいて実施された点も踏まえると、V群を勝たせたいという企業への忖度大きく影響した可能性指摘されている。東京慈恵会医科大学による調査結果報告医の1人において評価イベント報告数に極端な偏り見られた。同医師からのイベント報告数は、V群では93件(9.6%)であるのに対し、S群では174件(51.7%)と過半分を占めるものであった。同医師を除く参加医師からのイベント報告数は、V群84件に対しS群84件であり、両群のイベント数に差はなく、この結果からは論文結論導けない。

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