愛国者達の消滅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 06:58 UTC 版)
「愛国者達 (架空の組織)」の記事における「愛国者達の消滅」の解説
ソリッド・スネークや雷電達、そしてビッグ・ボスの手によって愛国者達が消滅した後、世界は変革の時を迎えた。これまで愛国者達の手で統制されていた情報は誰もが自由に見られるようになり、それをどのように活用するのもまさに自由となった。その最たる例がサイバネティック技術の実用化である。 これまで日の目を見なかった技術は愛国者達の作った檻から解き放たれるや、高性能義肢を生み出す中心技術へと発展してゆく。そしてそれは事故や病気で四肢を欠損した障害者の回復どころか、戦場で負傷して手足を失い、戦うことの出来なくなった兵士や傭兵にとっては、まさしく再雇用への道であった。手術費やメンテナンス費は決して安くはなかったものの、これによって多くのサイボーグ化された兵士や傭兵が生まれ、それまで生身の兵士や彼らが操縦する機械の兵器が闊歩する戦場へと投入されていった。 こうした愛国者達消滅に伴う「情報の自由」と「サイバネティック技術の発展」は、かつてソリダス・スネークが抱いた「愛国者達の統制から解放され、自由を手に入れる」という彼の願いが、違った形で実現したこととも言える。 しかし、情報統制やそのためならば実力行使も厭わない愛国者達という存在の消滅によって、『MGR』のデスペラード・エンフォースメント・LLCのような無法者が強大な力を容易に手に入れる土台も生まれており、愛国者達消滅後の世界は全体規模ならともかく部分的には「よりひどい状態」へと悪化しているのも事実である。実際、雷電がデスペラード社の関連企業の犯罪被害者を救う一件は、見方を変えれば「愛国者達の元被害者にして、愛国者達を倒した当事者である雷電が、その結果誕生した新興勢力の被害者を救う」という、どこか皮肉の混じったものである。 なお、情報統制が失われたことで愛国者達に属していた人間の個人情報も自由に閲覧できるものとなった可能性があるが、ローズマリーやサニーの様な組織との決別を選んだ者に対しての報復は起こっていない。また、ドレビンの様に愛国者達消滅後の世界に適応し、あらたな居場所を見出した者もいる。
※この「愛国者達の消滅」の解説は、「愛国者達 (架空の組織)」の解説の一部です。
「愛国者達の消滅」を含む「愛国者達 (架空の組織)」の記事については、「愛国者達 (架空の組織)」の概要を参照ください。
- 愛国者達の消滅のページへのリンク