情報システム試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 05:02 UTC 版)
この試験のコンセプトは、創るである。この試験には、基本スキル、プログラミングスキル、システムデザインスキルがあり、プログラミングからパソコンを支える技術までが出題され、開発者向けの試験である。出題範囲に類似性がある国家試験の基本情報技術者試験(FE)へのステップアップとしても利用できる。 科目単位で受験できるため、出題範囲自体は情報活用試験より狭いが、開発者向けの試験であるため、難易度は情報活用試験1級よりやや高い。しかし、基本情報技術者試験(FE)よりは難易度がやや低い。 プログラミングスキルでは基本情報技術者試験と同様に、擬似言語を用いたアルゴリズムの問題や、ソフトウェア開発の問題も出題される。ソフトウェア開発ではC言語、CASL(アセンブラ)、表計算ソフトのいずれかを選択して解答する。 この試験においても、実施時間が異なり、併願が可能である。しかし、同日に行われる情報デザイン試験とは時間が重なる。試験時間はプログラミングスキルとシステムデザインスキルが90分、基本スキルは60分である。合格基準は各科目とも(100点満点中)65点以上である。 合格した科目によって、認定が変わるのが特徴である。1科目合格の場合は合格した各スキルの合格証である。ただし、2科目の場合は、基本スキルとプログラミングスキルでプログラマ認定証、基本スキルとシステムデザインスキルでシステムエンジニア認定証が交付される。また、3科目合格すると、両認定証が交付されることとなる。実施時間も基本スキルが各スキルにはさまれる形の実施時間になっている。 合格した科目は次期試験時まで受験が免除される。しかし、それ以降は認定証を持っていても免除されない。 旧・情報処理活用能力検定の2級および1級の後継の試験とされている。 各科目の出題範囲 基本スキル プロジェクトマネジメント、情報表現、データ構造・集合と論理、CPUアーキテクチャ・補助記憶装置、システム構成・ソフトウェア システムデザインスキル 経営戦略・システム戦略・企業活動、システム開発・ソフトウェア開発管理技術、ネットワーク技術、データベース技術(SQLを含む)、セキュリティと標準化 プログラミングスキル データ構造とアルゴリズム、擬似言語、プログラミング技術を利用した問題解決※「プログラミング技術を利用した問題解決」は、C言語、アセンブラ(CASL)、表計算ソフト(マクロを含む)のいずれかから1つ選択する。 受験料(全スキル、2009年4月1日より受験料改定) 基本スキル 3,000円(旧料金2,500円) プログラミングスキル 2,500円(旧料金2,000円) システムデザインスキル 2,500円(旧料金2,000円)
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