性的対象化と創作物・娯楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 06:45 UTC 版)
「性的対象化」の記事における「性的対象化と創作物・娯楽」の解説
詳細は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」、および「表現の自由」を参照 子どもの権利条約において、児童は18歳未満のすべての者を指し、高校生も含まれる。創作物が子供や社会に与える影響について、批判は古くから行われてきた。 近代書物研究家の森銑三は、『書物』(ISBN 4003115317)にて「活字本ばかり読んでると、人間に深みがでない」という説を載せている。 読売新聞記者の高木健夫は1921年のエピソードとして、小説は読書の内に入らないどころか、新聞の連載小説を読んでいるだけで「軟文学を読んでいる」と殴られかけたと述べている。 ファシズムが台頭し「ぜいたくは敵だ」と言われ、殺すこと以上に死ぬことの大切さを説かれていた戦時中は、言論弾圧は言うまでもなく、ジャズを始めとしたアメリカ文化は軒並み取り締まられ、非国民とされた。 翻訳家で児童文学研究家であり法政大学社会学部教授の金原瑞人は、夏目漱石、赤川次郎、ズッコケ三人組シリーズなど、「最近の若者はこんな小説ばかり読んで、ちゃんとした本を読まない」とされたものが、それらを読んで育った世代が親や教師になると、図書館に置かれるようになるとしている。 一方で、作品の価値は時代や消費する人間の価値観によって変化する。作者がくだらないと感じていた『シャーロック・ホームズ』に社会的人気が集まったこと、死後に高く評価されたヘタウマの元祖とされるゴッホ、輸出品の包み紙に使われるほど価値の低かった春画が、海外で高い評価を得て逆輸入されるなどの例が挙げられる。
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