作品の価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 10:16 UTC 版)
三島由紀夫は、「戦後に書かれたもつとも重要な小説の一つである。この小説の出現によつて、日本文学は、真に市民的な作品をはじめて持ち、小説といふものの正統性を証明するのは、その市民性に他ならないことを学んだといへる。これほど巨大で、しかも不健全な観念性を見事に脱却した小説を、今までわれわれは夢想することも出来なかつた」と称賛している。時代に翻弄される市民の姿を淡々とした筆遣いで描き、近代文学最初の市民小説として高く評価される。 発表後、1964年(昭和39年)11月には第18回毎日出版文化賞を受賞。さらには1965年にTBS水曜劇場で、1972年4~6月にはNHK「銀河テレビ小説」第1作としてそれぞれテレビドラマ化されるなど、北杜夫の代表作となった。
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