性的対象化と男性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 06:45 UTC 版)
アメリカの作家で哲学者・倫理学者のクリスティーナ・ホフ・ソマーズ(Christina Hoff Sommers)と、リベラル・フェミニストのナオミ・ウルフ(Naomi Wolf)は、女性解放運動が女性を男女の役割逆転(role reversal)状態に置き、それゆえ男性を性的対象として扱うようになったと指摘しているが、それは彼女たちが批判している「男性が女性に対して行っているもの」と変わるところがなかった。作家・教育者・心理学者のハロルド・リヨン(Harold Lyon)は、さらなる女性解放のためには男性の解放が必要であると主張している。この傾向は1990年~2000年代前半のガールパワー(girl power)時代において顕著であった。男性はしばしば他の男性によって対象化された。研究によれば、性的対象化されたことによる男性への影響は女性へのそれと類似している。否定的な身体イメージがすり込まれ、内面化されてしまう。 女性によって男性が性的対象化される例は、広告、ミュージックビデオ、映画、テレビ、男性ヌード・男性肉体美写真(beefcake)のカレンダー、婦人雑誌、男性ストリップ、クローズド・フィーメイル・ネイキッド・メイル(CFNM)イベントにおいて見ることができる。女性もまたポルノグラフィを購入し、消費する。
※この「性的対象化と男性」の解説は、「性的対象化」の解説の一部です。
「性的対象化と男性」を含む「性的対象化」の記事については、「性的対象化」の概要を参照ください。
- 性的対象化と男性のページへのリンク