急進派によるレコンストラクション
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「タデウス・スティーブンス」の記事における「急進派によるレコンストラクション」の解説
1867年1月、スティーブンスは南部を5つの地区に分け、それぞれを民政当局の権限を超える権限を与えられた軍隊の将軍によって指導させる法案を提出した。これらの軍人は、人種に拠らず、投票権を与えられた全男性による選挙を監督した。ただし忠誠の誓いを出せなかった者、その大半が南部人は投票できなかった。各州は新しい憲法を作成し(連邦議会の承認を要する)、州役人の選挙を行うこととされた。ある州がアメリカ合衆国憲法修正第14条を批准した場合のみ、連邦議会に議員を送ることができるものとした。この仕組みにより、ほとんどの南部州で解放奴隷(統合同盟が動員した)、カーペットバッガー、協調する南部人(憤慨した元反逆人からスキャラワグと呼ばれた)による共和党連衡に権限が与えられた。修正第14条を批准した州は1868年半ばに合衆国憲法の中に組み入れられた。 スティーブンスは役人任期法を提案し、上院の確認を受けた役人を上院の同意無しにジョンソンが首にするのを制限した。この法は役人を指名した大統領の任期の間でのみ役人を保護しているように解釈されたので、あいまいなものだった。急進派が保護しようとした役人の大半はリンカーンが指名していた。その中でも重要なのが陸軍長官のエドウィン・スタントンであり、彼自身が急進派だった。 スティーブンスは下院を通じてコロンビア特別区のアフリカ系アメリカ人に選挙権を与える法案を導入した。1867年に上院を通過し、ジョンソンの拒否権を超えて法制化された。議会は平時の陸軍を縮小していた。スティーブンスは修正条項を提案し、その法案の一部として法制化された。それはアフリカ系アメリカ人騎兵の2個連隊を保持することだった。アフリカ系アメリカ人に対するその配慮はインディアンにも拡大された。インディアン居留地を州法の下に管理させる法案を否決させることに成功した。インディアンは州によって虐待されることが多かったと述べていた。スティーブンスはアメリカ合衆国拡張主義者でもあり、鉄道の発展を支持した。高関税で製造業を保護しようとしたが、コロンビア特別区では1日8時間労働で労働者を保護しようともした。しかしこれは成功しなかった。政府労働者の昇給法案も提案したが成立しなかった。
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