影響とスタイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 17:19 UTC 版)
「ドルチェ&ガッバーナ」の記事における「影響とスタイル」の解説
ボヘミア地区のリサイクルショップからヒントを得た、ドルチェ&ガッバーナの非常に色鮮やかなアニマルプリントは、「haute hippy dom」と呼ばれ、イタリアの有名な映画史の影響を受けていた。ドメニコ・ドルチェは次のように表現している。「私たちがデザインをする時は、映画制作みたいなのです。まずストーリーを考えて、それからそれにマッチするデザインを考えるからです」。彼らは、流行を作り出すよりも、着る人を引き立たせる最高の服を作りたいと主張する。彼らは、自分たちがファッション史に功績を残したのは、例え黒のブラジャーだけだったとしても構わないと言う(ドルチェ&ガッバーナ、2007年)。 D&Gは、下着からヒントを得たデザイン(コルセットやブラジャーの留め具)、マフィア風ピンストライプスーツ、派手なプリント柄コートなどがトレードマークになっている。一方でレディースコレクションは、例えば1987年にはモデルのマルペッサを起用し、フェルディナンド・シアナ撮影による白黒の広告などといったパワフルな広告キャンペーンを展開している。ロッセリーニはこう述べている。「彼らのデザインは、よくある黒のドレスや、ボタンをしっかり留めたブラウスとは違うのです。私が初めて袖を通した彼らの服は、白いシャツでした。非常に質素でしたが、そのデザインは、まるで私のバストがあふれんばかりに大きく見えるように仕立ててあったのです」。 かつてドルチェとガッバーナは「イタリアファッション界のギルバート&ジョージ」と呼ばれたことさえある。 2人は1996年にはテクノビートに載せて "D&G is love" と淡々と繰り返し歌ったシングルCDを制作。彼らのファッションへの情熱を音楽へと取り込んだ(ドルチェ&ガッバーナ、2011年)。ヴェルサーチやアルマーニといったイタリアの大型ブランドに比べて、どちらかと言えばデザイン界に新参である2人の驚くべき功績には、運が味方したのだと彼らは認める。1997年には彼らの企業は4億に達成したため、2人は40歳になったら引退するつもりであると発表した-実現には至らなかったが。
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