当初の推測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 23:07 UTC 版)
「大学入試問題ネット投稿事件」の記事における「当初の推測」の解説
試験時間中に会場で告知された問題の訂正も投稿に反映されていたことから、会場で知りえた情報が試験の最中に携帯電話を介して投稿されたこと自体は容易に判明したものの、退出が認められる試験開始後30分が経過する前にも投稿されていることなどから、試験中に問題の投稿を為し得る具体的な手法について様々な憶測を呼んだ。 また、投稿されていた数学の問題には記号を含む数式など複雑な表記もあり、その場で打ち込むのは容易ではないと考えられたことから、試験会場で犯人がカメラ付き携帯電話で問題を撮影し外部に送信し、これを受け取った第三者が画像をもとにテキストを書き起こし、携帯電話から投稿したという複数犯説が有力視されていた。尚、カメラ付き携帯電話では撮影時にシャッター音が鳴ることが指摘されたが、他方でOCR機能付きのカメラ付携帯ではOCR処理を前提とした撮影時にはシャッター音が鳴らないことも挙げられ、数式も含めて問題文をOCRで文字情報として取得し投稿する手法も指摘された。 一方でネット上に返された回答をどうやって答案用紙に反映させたのかについては メール文書読み上げソフトを使い、手に隠したイヤホンなどで聞き取る。 着信メールを表示する腕時計を使用する と様々な方法が指摘されていた。尚、腕時計でメールを確認できるものは実在するが、投稿に利用された携帯電話が通信記録の解析の時点でNTTドコモであったことが判明しており、この時計の対象通信事業者がソフトバンクモバイルおよびディズニーモバイルのみであることから、この説は否定された。
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