建築・逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:29 UTC 版)
聖体小聖堂は地下2階にある。聖櫃の内側に世界中の聖母のメダイが飾られており、その一つは長崎の大浦天主堂の信徒発見の聖母子像のメダイである。 教会の建築には数名の建築家が携わったが、主にオプス・デイの初期メンバーであるJesús Álvarez Gazapoという30代の若いスペイン出身の建築家が1954年から1959年にかけて工事を担当した。 入り口前には、イタリア人彫刻家Sciancaleporeによる「うるわしき愛の聖母」(スペイン語:Madre del Amor Hermoso)と呼ばれる白い大理石の聖母子像が置かれている。聖母が人々の心を清らかに保ってくださるよう、その横に一本のろうそくが常に灯されている。 聖ホセマリアの遺体の下には、聖ユクンドゥスと聖フェリチタの聖遺物が安置されている。2名とも初代教会の殉教者であり、その名前にはラテン語で「喜び」や「幸せ」という意味がある。聖人たちの「真の徳は悲しくも厭わしくもない。真の徳とは優しく喜ばしいものである」という聖ホセマリアの言葉にちなんで安置されたという。 地下1階には「聖母の永眠」という小聖堂がある。聖マリアが死なずに、眠って天国に上げられたという言い伝えがあり、聖ホセマリアが子供の頃に通っていた教会にも眠っている聖母像があったため、本部に似た彫刻を置くことを望んだという。彫刻はOrtega Brùの作品である。 聖堂入り口には、聖ホセマリアをはじめ、その母ドロレスや姉カルメンが受洗した故郷バルバストロの大聖堂にあった洗礼台が置かれている。スペイン内戦の時に、反宗教感のため壊されたが、戦後にバルバストロ市役所よりオプス・デイに寄贈され、現在は聖水入れとして使われている。 1994年3月23日に、教皇ヨハネ・パウロ2世は、友人であったアルバロ・デル・ポルティーリョ師が死去した当日にこの教会を訪問し、遺体の前で祈られた。 Massimo Alemannoが『Le Chiese di Roma Moderna』(Armando Editore)の第4巻に教会の建築を詳しく解説している。
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