広尾ガーデンフォレスト
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「広尾ガーデンヒルズ」の記事における「広尾ガーデンフォレスト」の解説
2008年(平成20年)11月から2013年(平成25年)7月にかけ、広尾ガーデンヒルズの北西隣接地に竣工した大規模マンションが「広尾ガーデンフォレスト」である。日赤医療センター等再整備のための資金を必要としていた日赤が、自社所有地をみずほ信託銀行に定期借地(50年間)として提供、同行と定期借地契約を締結した三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスの2社がマンション開発・分譲を行うスキームとなっている。この日赤とみずほ信託との間で交わされている契約について、事業決定後に日赤医療センター院長に就任した幕内雅敏は、定期借地料として「(競合した)住友不動産からは400億円を提示されたにも関わらず、241億円しか出さないみずほ信託銀行と契約した」「広尾の高台にある土地の価値を、川沿いの低地の相場で算定している」などと、主に日赤側の不可解さ、不明朗さを批判している。 設計は三菱地所設計、施工は鹿島建設が手掛け、駐車場をすべて地下化することで、車両と歩行者の動線を分離。さらに、高度なセキュリティ体制構築のため、人や車の出入り口を4ヵ所に限定する「ゲートセキュリティー」を導入している。このほか、日本赤十字医療センターとの医療連携サービス実現のため、医療センター内に専用電話回線を開設して健康相談等ににあたる仕組みも構築した。マンションの敷地、共有部分に関しては日赤の関係者や業務棟利用者も使用することが明記されている。 桜レジデンス(A棟123戸・B棟74戸)、楓レジデンス(C棟117戸・D棟40戸)、白樺レジデンス(E棟39戸・F棟81戸)、椿レジデンス(G棟101戸・H棟99戸)と名付けられた全8棟のマンションに、事業協力者用住戸34戸を含む合計674戸が配されているほか、郵便局なども入居する業務棟も設けられている。管理業務は三井不動産住宅サービスが受託する。 マンションの権利形態は、敷地が定期借地権(地上権)の準共有、建物が区分所有となり、所有者は別途、月額の地代を支払うほか、管理組合として将来の建物解体費用支出に備えた「解体準備積立金」を積立てる必要がある。定期借地権の存続期間は2063年8月までであり、それまでに建物を解体、更地にして日赤に返却する義務がある。期間延長は一切認められない契約となっており、日赤は返却後に本土地を将来の新病院建築地として利用するという。
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