幼少~子供時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 09:22 UTC 版)
「ターシャ・テューダー」の記事における「幼少~子供時代」の解説
1915年8月28日、マサチューセッツ州ボストンで生まれる。父ウィリアム・スターリング・バージェスはヨットや飛行機の設計の業界ではアメリカを代表する有名な技師・実業家で、母ロザモンド・テューダーは肖像画家であった。また両親共にボストン名家出身で、彼女の両親の祖父や曽祖父及びその兄弟なども地元の名士だった。特には母方のテューダー家は、18~19世紀にボストン・バラモン(ボストン・ブラーミン)(en)と呼ばれるボストンの政財界を支配する約40家の中の一つでもあった。彼女は誕生時に父のミドルネームをとってスターリング・バージェスと名付けられたが、父が『戦争と平和』の登場人物ナターシャを気に入っていたため、すぐにナターシャと改名された。ターシャはナターシャの愛称であり、母の友人たちにはしばしば「ロザモンド・テューダーの娘ターシャ」と紹介されたため、家族以外にはテューダーが本名だと思われるようになり、ターシャ本人もターシャ・テューダーという響きを気に入り、後に筆名および本名とした。バージェス家とテューダー家はどちらも、電話を発明したベル等そうそうたる文化人と交流を持っていた。しかしターシャはそんな華やかな世界が好きになれず、社交界デビューを断ってパーティから逃げ出してばかりいた。ターシャには農場のほうが魅力的でいつも牛を欲しがっていたという。読書家で話好きだった父からは想像力が養われ、肖像画家だった母からは絵の手ほどきを受け、小さい頃から絵本を作って遊んでいた。9歳のときに両親が離婚し、母ロザモンドと共にニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに転居することになったが、子供の成育には都会よりも田舎の方が向いていると考えたため、コネチカット州レディング(en)に住む両親の友人の家に預けられ、週末だけ母の住むニューヨークを訪れるようになった。ターシャはボストンよりも自然の多いレディングを愛した。13歳の誕生日に念願の牛を買ってもらったターシャは、15歳で学校を辞めて迷わず絵画と農業の道を選んだ。農業で培った経験は自給自足の精神を育て、子供たちに絵本を作ったり花を育てたりその後のライフスタイルに大いに影響することになる。
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