山口勝 (陸軍軍人)とは? わかりやすく解説

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山口勝 (陸軍軍人)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 08:22 UTC 版)

山口勝

山口 勝(やまぐち かつ、1862年2月12日文久2年1月14日[1][2]) - 1938年昭和13年)10月4日[1][2])は、日本陸軍軍人第10師団長、第16師団長、重砲兵監を歴任し、階級は陸軍中将従三位勲二等功三級に至る。

経歴

江戸出身[1]幕臣(維新後沼津勤番組)・山口千造の二男として生まれる[1]。維新後は一家で、沼津周辺の鳥谷村や東沢田村に移住した。沼津兵学校附属小学校(現沼津市立第一小学校)で学んだ[3]。大坂兵学寮を経て、1873年(明治6年)3月、陸軍幼年学校に入り、1879年(明治12年)1月、陸軍士官学校に進む[1]1881年(明治14年)12月24日、士官学校を卒業し、同日砲兵少尉に任官され山砲兵第1大隊付を命ぜられる[1][4]士官生徒第4期(陸士旧4期)の山口の同期には陸軍大臣岡市之助中将、青島守備軍司令官大島健一中将、第18師団長の斎藤力三郎中将らがいる。

1885年(明治18年)5月、砲兵中尉に進み、1886年(明治19年)3月、参謀本部第3局第2課員を命ぜられる[1]1889年(明治22年)4月、砲兵大尉進級と共に野砲兵第4連隊中隊長を拝命する[1]。同年中にイタリアに留学し1893年(明治26年)3月帰国する[1]。帰国と共に要塞砲兵監副官に就き、1894年(明治27年)7月から臨時東京湾守備隊参謀に移る[1]。同年9月、砲兵少佐に進み、1895年(明治28年)、臨時徒歩砲兵連隊大隊長に発令され日清戦争に出征[1]。同年、由良要塞砲兵大隊長に転じた[1]

1897年(明治30年)7月からフランスに駐在し、1899年(明治32年)10月28日、砲兵中佐任官と共に陸軍要塞砲兵射撃学校長に就任する[1][4]1901年(明治34年)7月5日、陸軍省軍務局砲兵課長に移り、1902年(明治35年)11月15日、砲兵大佐に進級する[1][4]1907年(明治40年)11月13日、陸軍少将に進み野戦重砲兵第1旅団長を命ぜられ、1912年(大正元年)9月28日、重砲兵監を拝命する[1][2][4]

1913年(大正2年)7月3日、陸軍中将に進級し、1914年(大正3年)8月8日、第10師団長に親補される[1][2][4]1916年(大正5年)8月18日、第16師団長に移り、1917年(大正6年)8月6日から待命[2][4]となるが1918年(大正7年)2月、教育総監部附を命ぜられる[1]1919年(大正8年)4月1日には予備役編入となる[1][2][4]。更に1925年(大正14年)4月1日に後備役となる[要出典]

1938年10月4日薨去。墓所は天龍寺 (新宿区)[要出典]は大雄院殿仁山勝道居士[要出典]

栄典

位階
勲章等

家族・親族

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『日本陸海軍総合事典』第2版、164頁。
  2. ^ a b c d e f 『日本陸軍将官辞典』756頁。
  3. ^ 『沼津兵学校の研究』622頁。
  4. ^ a b c d e f g 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』62頁。
  5. ^ 『官報』第5888号「叙任及辞令」1903年2月21日。
  6. ^ 『官報』第7352号「叙任及辞令」1907年12月28日。
  7. ^ 『官報』第150号「叙任及辞令」1913年1月31日。
  8. ^ 『官報』第772号「叙任及辞令」1915年3月2日。
  9. ^ 『官報』第3578及辞令」1895年6月5日。
  10. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1906年12月11日。
  11. ^ 『官報』第539号「叙任及辞令」1914年5月18日。
  12. ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。

参考文献

  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
  • 樋口雄彦『沼津兵学校の研究』吉川弘文館、2007年。ISBN 978-4-642-03780-8

関連項目




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