天龍寺_(新宿区)とは? わかりやすく解説

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天龍寺 (新宿区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 07:50 UTC 版)

天龍寺
所在地 東京都新宿区新宿四丁目3番19号
位置 北緯35度41分20.4秒 東経139度42分14秒 / 北緯35.689000度 東経139.70389度 / 35.689000; 139.70389座標: 北緯35度41分20.4秒 東経139度42分14秒 / 北緯35.689000度 東経139.70389度 / 35.689000; 139.70389
山号 護本山
宗派 曹洞宗
創建年 天正19年(1591年
正式名 護本山 天龍寺
別称 天竜寺
文化財 時の鐘、やぐら時計
法人番号 2011105000659
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天龍寺(てんりゅうじ、天竜寺とも)は、東京都新宿区新宿四丁目にある曹洞宗寺院。山号は護本山。

かつては牛込付近にあり、上野寛永寺江戸城鬼門鎮護の役割をしていたのに対し、天龍寺は裏鬼門鎮護の役割を帯びていた。天和3年(1683年)に現在地へ移転した。新宿四丁目交差点の近くにあり、繁華街の只中で周囲をビルに囲まれた寺院である。

歴史

天龍寺の前身は遠江国にあった法泉寺とされる。法泉寺は徳川家康側室である西郷局(於愛の方)の父、戸塚忠春(戸田忠春とも伝わる)の菩提寺であった。西郷局が後に江戸幕府第2代将軍となる徳川秀忠を産んだことから、家康の江戸入府に際し遠江国から現在の牛込納戸町細工町付近に移された。同時に名を天龍寺と改めたが、これは法泉寺の近くを流れていた天竜川に由来する。天和の大火により焼失し、現在地へ移転した。江戸三名鐘の一つとされる梵鐘、「時の鐘」が現存し、大晦日には除夜の鐘でその音色を聞くことが出来る。

渋谷川穏田川)の源流のひとつであり、かつては境内に池があった(2011年現在も地下水が豊富である)[1]

文化財

天龍寺の時の鐘

天龍寺の時の鐘

新宿区指定有形文化財(工芸品)[2]

元禄13年(1700年)、第5代将軍徳川綱吉側用人として重用された牧野成貞により寄進された「時の鐘」。現在の梵鐘は3代目で、明和4年(1767年)の鋳造である。寛永寺・市谷亀岡八幡宮の鐘と並び江戸三名鐘と称された。

江戸の外れに存在したため、通常より早く鐘を鳴らし、内藤新宿で遊行する人々に「追出しの鐘」と呼ばれたという。

天龍寺のやぐら時計

新宿区指定有形文化財(工芸品)[3]

鐘を突く時刻を知るため、牧野成貞により同時期に寄進されたという時計。やぐら型の台に載せられており、上部には鐘、下部には歯車を回すための錘がある。時計の文字盤は明治以降の改修により24時間制のものとなっている。

交通

天龍寺裏

  • 天龍寺の裏(再開発まではこちら側に山門があった)は、江戸時代非人が集住し、維新後も昭和40年代ごろまで簡易宿泊所などの木賃宿が立ち並ぶ一帯であった。現在も安アパートが建ち並ぶなどの名残が見られる。

参考文献

  • 新宿歴史博物館編集『新宿文化財ガイド(改訂版)』(財)新宿区生涯学習財団 2007年
  1. ^ ブラタモリ』2011年3月31日放送「渋谷」
  2. ^ 公益財団法人新宿未来創造財団 指定有形文化財(工芸品)天龍寺の時の鐘 2012年4月閲覧
  3. ^ 公益財団法人新宿未来創造財団 指定有形文化財(工芸品)天龍寺のやぐら時計 2012年4月閲覧

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